IT営業のスキルアップにおすすめのオンライン講座20選｜2025年最新版

2025年6月27日

はじめに：なぜ今、IT営業のスキルアップが必要なのか

IT営業は非常にやりがいの大きい仕事ですが、常にスキルや知識のアップデートが求められる職種です。日進月歩のIT関連職であるため、最新の情報を常にキャッチアップする必要があります。

2025年現在、DX（デジタルトランスフォーメーション）の波は加速度的に広がり、IT営業に求められるスキルも大きく変化しています。単にIT製品やサービスを販売するだけでなく、顧客の経営課題を理解し、デジタル技術を活用した解決策を提案できる人材が求められています。

経済産業省の調査によると、2030年には最大79万人のデジタル人材が不足すると推計されています。この状況下で、IT営業としてキャリアアップを図るには、継続的なスキルアップが不可欠です。

本記事では、IT営業に必要なスキルから、効率的に学習できるオンライン講座まで、編集部の実体験を交えながら詳しく解説します。

IT営業に必要な6つの必須スキル

1. ITリテラシー・技術知識

IT営業は、技術に関する深い知識やプログラミングなどのテクニカルスキルは必須ではありません。顧客の情報システム担当者、あるいは自社のITエンジニアなどと対話するための基本的なIT用語・技術を理解していれば問題ありません。

しかし、以下の基本的な知識は押さえておく必要があります：

クラウドサービス（SaaS、PaaS、IaaS）の違いと特徴
AI・機械学習の基本概念
セキュリティの基礎知識
システム開発の基本的な流れ

2. ヒアリング力・課題発見力

顧客のニーズや課題を引き出すヒアリングスキルは、IT営業の根幹となるスキルです。特に重要なのは、顧客自身が気づいていない潜在的な課題を発見する力です。

ヒアリング力を高めるポイント

スキル	具体的な方法
傾聴力	相手の話を最後まで聞き、要約して確認する
質問力	オープンクエスチョンとクローズドクエスチョンを使い分ける
観察力	言葉だけでなく、表情や仕草から真意を読み取る

3. 提案力・プレゼンテーションスキル

お客様に対して、自社商品の優れた点をアピールする能力です。お客様の理解度に応じたトークを組み立てる必要があります。

効果的な提案のためには、以下の要素が重要です：

顧客の業界知識を踏まえた提案
ROI（投資対効果）の明確な提示
導入後のイメージを具体的に描く
デモやシミュレーションの活用

4. プロジェクトマネジメント力

一度プロジェクトが進行すると、多くの場合、プロジェクトチームをマネジメントする必要が生じます。部下の指導や育成、進捗管理などのマネジメント能力は、IT営業の成功において重要です。

5. コミュニケーション・調整力

IT営業では1人の判断で仕事が進むことはまずありません。社内外で調整しながら仕事を進めなければならないためチームプレーが得意な人は向いているでしょう。

社内のエンジニアと顧客の橋渡し役として、技術的な内容をわかりやすく伝える翻訳力も必要です。

6. 論理的思考力（ロジカルシンキング）

論理的に物事を考えられる人は向いていると言えます。IT営業ではクライアントからヒアリングした内容がニーズではないことが多々あります。理由はクライアントも潜在ニーズに気付いていないからです。

オンライン講座で学ぶメリット

時間と場所の制約から解放される

営業職向けのeラーニングとは、営業スキルや知識を効率的、かつ体系的に学ぶためのオンライン学習システムです。eラーニングは様々なデバイスで手軽に学習することができため、外出が多い営業職でも、時間や場所の制約なく、自分のペースで学習できる特徴があります。

営業活動の合間や移動時間を活用して、効率的にスキルアップを図れることは大きなメリットです。

コストパフォーマンスの高さ

オンライン講座と集合研修の比較

項目	オンライン講座	集合研修
受講費用	月額3,000円～	1日5万円～
交通費・宿泊費	不要	必要
時間の融通性	高い	低い
繰り返し学習	可能	不可

編集部厳選！IT営業向けオンライン講座20選

総合学習プラットフォーム

1. Udemy Business

25万以上のUdemyの講座から現場のニーズに合わせて厳選しUdemy Businessにタイムリーに提供します。

特徴

IT営業向けの専門コースが充実
世界中の専門家による最新コンテンツ
Q&A機能で講師に直接質問可能

おすすめコース例

「IT営業のための基礎知識完全マスター」
「クラウドサービス営業実践講座」
「DX提案営業の極意」

料金：法人契約により異なる（要問合せ）

2. Schoo for Business

プレゼンテーションやヒアリング、データ分析などセールスに必要な様々なカテゴリの授業をご用意しています。そのため、一人ひとりの課題に合わせてスキルアップを行い、業績向上につなげることができます。

特徴

ライブ授業で双方向学習が可能
営業力向上に特化したカリキュラム
数千本の講座から選択可能

料金：月額1,500円～/1ID

3. リクルートマネジメントスクール

リクルートマネジメントソリューションズは、60年以上にわたって個と組織の成長を支援し、3100社の研修をサポートしています。

特徴

実績豊富な講師陣
異業種交流による相互研鑽
オンラインでもグループワーク実施

IT特化型eラーニング

4. 侍テラコヤ

現役エンジニアが応える回答率100％のQ&A掲示板を持つ、IT学習に特化したプラットフォームです。

特徴

現役エンジニアとのオンラインレッスン
40種類以上の実践型教材
チームダッシュボードで進捗管理

料金：月額3,980円/1人～

5. Techpit for Enterprise

ITエンジニア向けの専門的な講座が充実しており、IT営業として技術的な知識を深めたい方におすすめです。

営業スキル特化型

6. 営業サプリ（株式会社サプリ）

何百社もの「売れる営業」にインタビューする中から収集した「売るための技術」を13カテゴリー・144のスキルとして体系化。

特徴

AIコーチング機能による個別指導
ロールプレイング形式の実践演習
営業プロセス全体をカバー

7. インソース営業研修

インソースの「営業研修」は、受講者それぞれの状況を確認し、「売れる営業パーソン」になる実践的な方法を身につけていただく研修です。

大手IT企業提供の講座

8. Google Cloud Skills Boost

Googleが提供する、クラウド技術に特化した学習プラットフォーム。IT営業として必須のクラウド知識を体系的に学べます。

9. Microsoft Learn

Microsoftの製品・サービスに関する公式学習プラットフォーム。認定資格の取得も可能です。

10. AWS Training and Certification

Amazon Web Servicesの公式トレーニング。クラウドインフラの基礎から応用まで幅広くカバー。

スキルアップ総合プラットフォーム

11. LinkedIn Learning

ビジネススキル全般を学べるプラットフォーム。営業スキルとIT知識の両方を効率的に学習できます。

12. Coursera for Business

世界トップクラスの大学や企業が提供する講座。体系的な学習プログラムが特徴です。

国内大手研修会社

13. 日本能率協会（JMA）

伝統的な営業研修に、最新のデジタル要素を組み合わせた実践的なプログラムを提供。

14. 産業能率大学

営業マネジメントからIT知識まで、幅広いビジネススキルを学べる通信教育講座。

15. グロービス学び放題

MBAレベルのビジネス知識を、動画で手軽に学べるサービス。営業戦略立案に役立ちます。

専門スキル習得

16. DataCamp

データ分析スキルに特化。IT営業として顧客にデータ活用を提案する際の知識習得に最適。

17. Pluralsight

開発者向けの技術学習プラットフォーム。技術的な深い理解が必要な場合に活用。

コミュニケーションスキル強化

18. ストアカ

営業・セールススキルが学べるオンライン講座を多数提供。個人講師による実践的な内容が特徴。

19. Biz Mentor

ビジネスコミュニケーションに特化したオンライン研修。プレゼンスキル向上に効果的。

20. Smart Boarding

新人営業向けのオンボーディングに特化。基礎から応用まで段階的に学習可能。

効果的なスキルアップの実践方法

1. 学習計画の立て方

3ヶ月間の学習計画例

月	学習内容	目標
1ヶ月目	IT基礎知識の習得	クラウドサービスの基本を理解
2ヶ月目	営業スキルの強化	ヒアリング技法をマスター
3ヶ月目	実践的な提案力向上	実際の提案書作成

2. 学習効果を最大化するコツ

アウトプットを意識する
- 学んだ内容を即座に実務で活用
- 社内勉強会でのシェア
- ブログやSNSでの発信
仲間と一緒に学ぶ
- 同僚との勉強会開催
- オンラインコミュニティへの参加
- メンターの活用
定期的な振り返り
- 週次での学習内容レビュー
- 月次での目標達成度チェック
- 四半期ごとのスキル棚卸し

3. 資格取得との組み合わせ

知識やスキルの習得はもちろん、顧客やエンジニアたちの信頼を得るために資格を取得しておくと、より良い営業ができるでしょう。

IT営業におすすめの資格

ITパスポート試験（基礎）
基本情報技術者試験
AWS認定クラウドプラクティショナー
Google Cloud認定資格
セールスフォース認定資格

編集部体験談：実際にオンライン講座を活用してみて

体験者：LIFキャリア編集部田中（仮名）

前職：一般営業職 → 現職：IT企業営業職（転職2年目）

私は元々、不動産営業をしていましたが、IT業界の将来性に魅力を感じて転職しました。しかし、IT知識がほぼゼロの状態でのスタートは、正直かなり苦労しました。

最初の壁：専門用語の嵐 顧客との商談で「オンプレとクラウドの違い」を聞かれても答えられず、エンジニアとの会話では「API」「SDK」などの用語が飛び交い、完全に置いてけぼり状態でした。

オンライン講座との出会い そんな時、上司から「Udemy Business」を勧められました。最初は半信半疑でしたが、以下の点が特に助かりました：

通勤時間の有効活用 片道1時間の通勤時間に、スマホで動画を視聴。1.5倍速で見ることで、効率的に学習できました。
実践的な内容 「IT営業のための提案書作成術」という講座では、実際の提案書のテンプレートがダウンロードでき、すぐに業務で活用できました。
繰り返し学習 理解できなかった部分は何度でも見返せるので、自分のペースで確実に知識を定着させることができました。

3ヶ月後の変化

顧客との技術的な会話についていけるように
エンジニアとの連携がスムーズに
提案の成約率が20％向上

後輩へのアドバイス IT営業へのキャリアチェンジを考えている方は、まず基礎知識の習得から始めることをおすすめします。オンライン講座なら、仕事を続けながらでも無理なく学習できます。

重要なのは、「完璧に理解してから実践」ではなく、「学びながら実践」すること。顧客やエンジニアに分からないことは素直に聞きながら、並行して学習を進めることで、驚くほど早く成長できます。

政府の人材育成支援制度を活用しよう

デジタルスキル標準（DSS）の活用

経済産業省は、2022年12月に「デジタルスキル標準」を策定しました。デジタルスキル標準は、DX時代のデジタル人材の育成・確保を目的とした指針で、以下の2つの指針から構成されています。

DXリテラシー標準 全てのビジネスパーソンが身につけるべき基礎的なデジタルスキル

DX推進スキル標準 DXを推進する専門人材に必要なスキル

第四次産業革命スキル習得講座認定制度（Reスキル講座）

経済産業省では、民間事業者が社会人向けに提供する IT・データ分野を中心とした高度な専門性を習得できる教育訓練講座を「第四次産業革命スキル習得講座」（通称：Reスキル講座）として認定し、社会人のキャリアアップを応援しています。

認定講座を受講すると、受講料の最大70％（年間上限56万円）が支給される場合があります。

マナビDX

マナビDX（経済産業省）すべての社会人が身につけるべきデジタルスキルが学べるポータルサイトです。

無料で利用できる学習コンテンツも多数掲載されており、まずはここから始めるのもおすすめです。

まとめ：継続的な学習でIT営業のプロフェッショナルへ

IT営業として成功するためには、継続的なスキルアップが不可欠です。技術の進化が早いIT業界では、「学び続ける姿勢」こそが最大の武器となります。

本記事で紹介したオンライン講座を活用することで、以下のメリットが得られます：

時間と場所に縛られない学習 営業活動の合間や移動時間を有効活用
体系的な知識習得 基礎から応用まで段階的に学習可能
実践的なスキル向上 すぐに業務で活用できる内容が豊富
コストパフォーマンス 集合研修と比較して圧倒的に低コスト
最新情報へのアクセス 常にアップデートされる最新コンテンツ

生成AIの技術は、生産性や付加価値の向上等を通じて大きなビジネス機会を引き出すとともに、様々な社会課題の解決に資することが期待されています。

今後、AI技術の進化により、IT営業に求められるスキルはさらに高度化していくでしょう。しかし、それは同時に大きなチャンスでもあります。

今すぐ行動を起こし、オンライン講座を活用してスキルアップを始めることで、あなたもIT営業のプロフェッショナルとして、顧客に真の価値を提供できる人材へと成長できるはずです。

まずは気になった講座の無料体験から始めてみてはいかがでしょうか。小さな一歩が、大きなキャリアアップにつながります。

本記事は2025年6月時点の情報に基づいています。各サービスの詳細や料金は変更される可能性がありますので、最新情報は各公式サイトでご確認ください。

よかったらシェアしてね！

URLをコピーしました！

URLをコピーしました！