退職後の転職はキケン? 不利な理由と成功法をプロが伝授!

退職後の転職はリスクがあるのか？ 在職中の転職活動が有利なのか？ その疑問にプロがお答えします。また、辞める前に確認すべき点や、成功させるためのポイントも紹介します。

退職後の転職活動はリスクが高い

転職活動は、退職後よりも在職中に行うことをおすすめします。その理由は、退職後の転職活動には以下のようなリスクがあるからです。

まず、退職してしまうと収入源がなくなります。転職活動には平均して2～3ヶ月かかるため、その間収入が途絶えると生活が苦しくなる可能性があります。

また、転職活動が長引いて職歴に空白期間ができると、転職活動がますます不利になります。「このまま社会復帰できなかったらどうしよう」「みんな仕事をしているのに自分は何をしているのだろう」という不安が募り、精神的に不安定になる人も少なくありません。

さらに、先を考えずに退職を優先した場合、面接官から「考えが浅いのではないか」と思われてしまうこともあります。

退職後に転職活動するメリット

退職後の転職活動にはリスクが伴いますが、メリットもあります。主なメリットは以下の2点です。

退職後は自分の時間を自由に使えるため、転職活動に専念しやすくなります。たとえば、平日の昼間に面接のオファーがあった場合、在職中だと対応が難しいこともありますが、退職後ならすぐに対応できます。

さらに、退職後であれば内定をもらった後、すぐに入社できる点も魅力です。在職中の場合、転職先に入社するまで1～2ヶ月かかることが一般的ですが、退職後ならば企業側にとっても魅力的な候補者となります。

退職前の転職活動を上手く進めるコツ

これまでに退職後の転職活動のリスクとメリットを紹介してきましたが、やはり私は退職前の転職活動をおすすめします。転職のプロとして、メリットに対してキャリアを傷つけるリスクのほうが大きいからです。

退職前に転職活動を上手く進めるためのコツを以下にまとめました。

転職活動は下準備が重要で、面接対策もその一部です。面接では「前職を辞めた理由」や「空白期間の活動」について必ず質問されるので、きちんと答えられるように準備しましょう。

また、希望する業種に関する書籍を読んだり、資格を取得することも面接でのアピールポイントになります。「どんな仕事をしたいのか」「なぜ転職するのか」を明確にするために自己分析を行うことも大切です。これを怠ると、ミスマッチで後悔する可能性があります。

自己分析や面接対策は時間がかかりますが、スケジュールを立てて計画的に実行することで、転職活動を無理なく進めることができます。

転職活動を無理なく進めて成功させるなら

ここまで転職活動のコツを解説しましたが、不慣れな人にとって自分の想いを言語化するのは難しく、時間もかかります。「仕事をしながらなんて忙しくて無理！」と感じる人も多いでしょう。

それでも退職後の転職活動のリスクを避けて成功させたい方には、転職エージェントのサポートをおすすめします。転職エージェントは転職市場やキャリアのプロであり、転職活動に不慣れな人を数多く支援し、成功に導いています。

面接対策や自己分析などをプロの目線でサポートしてくれるだけでなく、企業との日程調整や細かい手続きを代行してくれるのも大きなメリットです。

退職後に転職活動した人の体験談

24歳男性：

毎日残業が多く、何のために仕事をしているのか分からなくなってしまい、新卒で入社した会社を2年ほどで辞めました。転職先を決めてから辞めるべきだったと後悔しています。最初の1ヶ月は前職の給料もあったので良かったのですが、徐々にお金が尽きてきて、最終的には1日の食事がゼリーだけになってしまいました。

26歳女性：

退職後に転職活動を始め、約1年後に転職先が見つかりました。実家暮らしだったので何とかなりましたが、これが一人暮らしだったら破産していたかもしれません。実家暮らしでも社会人になって親にお金をもらうのは情けなく、自分の好きなことはほとんどできない1年間でした。

23歳男性：

新卒で入社した会社を1年で退職し、その後数年間ニートをしていました。実家暮らしだったので困ることはありませんでしたが、友人や家族からの目は辛いものでした。焦りや劣等感は常にありましたが、離職期間が長くなると一歩踏み出す勇気がなかなか出てきませんでした。

27歳男性：

前職が毎日終電まで仕事をし、有給もまともに取得できないような会社だったため、退職してから転職活動をしました。転職活動の時間を作るためには前職を辞めるしかありませんでした。ただ、退職後も毎日しっかり転職活動をしていたおかげで、早期に転職先を決めることができました。

これらの体験談からも分かるように、退職後の転職活動にはリスクがあります。転職活動を進める際には、在職中に行うことをおすすめします。

退職後に転職活動しても良いケース

以下のケースに当てはまる方なら、退職後に転職活動を開始しても問題ないでしょう。

上記のような理由がある場合、まず現職を辞めてから転職活動をするのが良いです。むしろ体や心を壊してしまうリスクがあるため、早めの退職がおすすめです。

現職を続けながら転職活動をすると、精神的な負担から面接で暗い印象を与えてしまう可能性もあります。現職の不満から転職を考えると、その不満の裏返しで転職先を選んでしまい、企業とミスマッチしてしまうこともあります。

現職があまりに忙しく休みが取れなかったり、上司からのパワハラを受けている場合は、まず退職して心と体を回復させてから転職活動を始めるのが良いでしょう。

退職後と退職前の転職FAQ

退職後・前の転職活動について、よくある悩みや質問をFAQ形式でお答えします。

退職したいけどやりたいことがない

相談者：

現職を退職したいのですが、退職後にやりたいことがありません。でも転職はしたいのですが、どうしたら良いでしょうか？

筆者：

退職後の手続きについて

相談者：

退職後の社会保険などの手続きはどうすれば良いですか?

筆者：

実際に退職するときに必要なこと

相談者：

退職の意思を伝える際は、誰に伝えるのが適切ですか?

筆者：

基本的には直属の上司に伝えるのが適切です。しかし、上司が退職の意思を聞き入れてくれない場合は、人事部などに相談して退職の手続きを進めましょう。

退職する前に転職エージェントに相談してみよう

退職後に転職活動を予定しているなら、退職前に一度転職エージェントに相談してみませんか？

転職の理由は人それぞれですが、これまで述べたように退職後の転職活動には多くのリスクが伴います。転職エージェントのサポートは基本的に全て無料ですので、まずは今後のキャリアや現職の相談として利用するのも良いでしょう。

転職エージェントは、あなたの不満や希望を整理し、今後のキャリアについて一緒に考えてくれます。ただし、転職エージェントにも相性があるため、2〜3社複数登録して自分に合ったエージェントを見つけることをおすすめします。