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保育士から転職しやすいおすすめ異業種は?経験や資格を活かせる仕事!
保育士から異業種へ転職を考えている方に向けて、これまでの経験や資格を活かせるおすすめの職場を詳しくご紹介します。また、保育士の転職難易度や役立つ転職サイトについても厳選してお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
保育士からの転職先おすすめランキング
保育士から転職を考える際に気になるのは、転職で有利になる点や転職しやすい職場についてです。
保育士としての経験や資格を活かせる保育業界への転職難易度は低めです。例えば、他の保育園や放課後等デイサービス、児童養護施設などの子どもと関わる仕事では、保育士の経験が高く評価されるため、内定を獲得しやすいです。
それでは、保育士の資格や経験を活かせる転職先を難易度別にランキング形式でご紹介します。
保育士からの転職先おすすめランキング:
・1位: 他の保育園
・2位: 託児所
・3位: ベビーホテル
・4位: 子育て広場
・5位: ベビーシッター
・6位: 保育ママ
・7位: 幼児教室の先生
・8位: 企業学童保育施設
・9位: 学童保育
別職種や異業種への転職を考えている方は、以下のリンクから詳細をご覧ください。
保育士から別職種/異業種への転職:
・保育士が転職しやすいおすすめの別職種
・保育士におすすめの異業種
1位: 他の保育園
私立保育園から公立保育園や認定こども園など、他の保育園への転職難易度はそれほど高くありません。少子化問題がある中でも求人数は減少していないためです。
保育士の資格や実務経験があり、その保育園が求める人材としての経験をしっかりアピールできれば、採用率は高まります。
保育園によって仕事内容の違いはありますが、基本的な業務内容は同じです。以下に業務内容の詳細をまとめましたので、参考にしてください。
業務内容の詳細:
・身の回りのお世話・生活習慣の育成
・子どもの健康管理
・知識や能力・社会性の育成
・子どもの保育以外の業務
・事務作業など
他の保育園に転職するメリットとして、給与が上がることがあります。質の高い保育士を採用するために給与を高く設定している保育園もあります。
また、市区町村が運営する公立保育園で働く正職員は公務員と同じ待遇を受けられるため、高待遇で働けます。他にも完全週休2日制の導入や休日出勤がある際に代休が保証される場合もあり、プライベートとの両立がしやすいです。
ただし、新しい保育園の方針に慣れる必要があり、自分の年齢によっては年下の保育士が先輩になることもあるので注意が必要です。
このような点を踏まえて他の保育園へ転職する場合は、保育士向けの転職エージェントや転職サイト、ハローワークを利用するのがおすすめです。
2位:託児所
保育士から託児所への転職は、保育士資格を活かせること、求人数が多いことから、比較的容易です。保育士資格があると優遇されるため、転職の難易度も低めだと言えます。
託児所は大きなイベントや行事が少なく、残業も少ない傾向にあるため、保育園勤務よりも負担が少ないのが特徴です。業務内容に若干の違いはありますが、基本的な子どもとの接し方は保育園と変わりません。
託児所の業務内容は以下の通りです。
業務内容の詳細:
・おむつ交換・トイレ
・食事やミルク・おやつ
・お昼寝・お散歩
・子どもと一緒に遊ぶ
託児所への転職のメリットは、大きな行事やイベントがないため業務負担が少ないことや、施設の保育スタイルや方針を選べることです。体力的な負担も少ないため、余裕を持った保育業務が可能です。
また、託児所は年々増加傾向にあり、保育士の求人も増えています。託児所のニーズは今後さらに高まると予想されるため、転職を検討している方は多くの求人を確認し、自分に合った職場を見つけましょう。
託児所で働く際の注意点としては、預かる子どもの数や年齢の幅が広く変動するため、それぞれの子どもに合わせた臨機応変な対応が求められることです。
他にも子ども同士のトラブル、衛生面や安全面の管理も重要です。
3位:ベビーホテル
保育士からベビーホテルへの転職も比較的容易です。保育士の資格があると優先的に募集されるため、資格を活かした転職が可能です。
ベビーホテルの業務内容は基本的に保育施設と同じです。食事が上手にできない子どもに指導やサポートをしたり、睡眠や排泄の介助をしたり、子どもたちが健康的な生活を送れるようサポートするのが主な業務です。
ベビーホテルの業務内容は以下の通りです。
業務内容の詳細:
・食事サポート・おやつ・指導
・自由遊び・お散歩
・お昼寝
・沐浴・入浴
・寝かしつけ
ベビーホテルに転職するメリットは、比較的給与が高いことです。夜間や早朝勤務があるため、深夜手当がつくことが給与に反映されます。
また、沐浴や入浴、寝かしつけなど、通常の保育園とは異なる業務を担当するため、保育士としての視野を広げながらスキルアップが可能です。
ただし、ベビーホテルはシフト制であることが多いため、勤務時間が不規則になりやすいというデメリットがあります。
夜勤があるベビーホテルへの転職を希望する場合は、深夜手当や残業手当の支給が正しく設定されているかを確認することをおすすめします。
自分で調べるのが難しい場合は、保育士向け転職エージェントや転職サイトに頼ると良いでしょう。
特に、保育士ワーカーや保育士人材バンクなどは保有している保育求人の詳細情報を把握しており、応募前に勤務体制などをしっかり教えてもらえるので、ミスマッチを避けられるのが魅力です。
4位:子育て広場
子育て広場への転職も難易度は高くありません。保育士資格を持っていることで優遇されるためです。また、保育士資格が取得条件となっている「放課後児童支援員」を持っていると資格手当が支給されます。
子育て広場での勤務は、育児中の保護者に寄り添ったサポートが主な業務です。子育て広場は、保護者が育児に対する悩みや不安を打ち明けたり、企画やイベントを通して交流したりする場だからです。
子育て広場の業務内容は以下の通りです。
業務内容の詳細:
・子育てに関する保護者の支援
・企画やイベントの運営
・地域の子育て情報の収集・掲示
子育て広場への転職のメリットは、時間外労働が基本的にないため、保育士よりも業務負担が少ないことです。さらに、働き方に融通がきく求人が多いため、自分の希望する勤務時間を伝えやすいのも魅力です。
現在子育て中の方や、保育士以外の資格取得のための時間を確保したい方には、プライベートと両立しやすいため、余裕を持って働けるのが嬉しい点です。
ただし、クラス全体をまとめて進行する業務は基本的に保育士が担当するため、子どもたちと関われる時間が少なく、やりがいを感じにくい可能性があります。
5位:ベビーシッター
保育士からベビーシッターへの転職も比較的容易です。ベビーシッターの需要が高まっており、転職先を見つけやすいことが理由として挙げられます。
また、保育士の資格を持っていると資格手当が給与に加算されるため、保育士の資格を持つ人は需要が高い傾向にあります。
ベビーシッターは依頼者の自宅や指定された場所で子どもの保育をおこなう仕事ですが、子どもを預かり保育する点では保育園と同じです。ただし、勤務先は固定されておらず、その都度移動が必要です。
ベビーシッターの業務内容は以下の通りです。
業務内容の詳細:
・日常のサポート
・子どもたちとの遊び
・しつけ・見守り
・家事代行
保育士からベビーシッターに転職するメリットは、働き方によっては高収入を目指せることや、依頼者の希望を確認して働けるため、自分で働く時間を決められることが挙げられます。
他にも、保育園とは違ってイベントや行事がないため、残業が発生しにくく、体力面での負担も少ないことが魅力です。
さらに、ベビーシッターは待機児童問題の解消に向けて需要が増加しているため、将来性もあります。
ベビーシッターは正社員での求人が少ないため、収入が不安定になりやすく、保護者の都合で依頼されることが多いです。不安定な働き方になるため、保育園とのギャップに慣れるまで大変なこともあります。
6位:保育ママ
保育士から保育ママへの転職難易度は高めです。なぜなら、保育ママになるには育児経験があること、自宅にペットを飼っていないこと、未就学児の子どもがいないことなど、さまざまな条件があるためです。他にも、事務や運営などもすべて自分で行う必要があります。
保育ママ制度は2010年の児童福祉法の改正によって家庭的保育事業として始まり、保育者の居宅やその他施設で子どもを預かって保育を行うのが仕事です。保育ママは自治体の認定を受けているため、「家庭福祉員」「家庭的保育者」とも呼ばれています。
保育ママの業務内容は以下の通りです。
業務内容の詳細:
・発育・発達のサポートなど
保育士から保育ママに転職するメリットは、子ども一人一人に向き合って保育ができることや、保護者との信頼関係が築きやすいことが挙げられます。
保育ママは公的な制度であるため、多くの自治体から補助金が受けられます。地域によっては自宅で保育ママを始めるための工事代などの補助もあります。
保育ママとしてスタートする際には、まず自治体の認可を受けるために自ら手続きを行う手間がかかります。
また、自治体によっては家庭的保育を共に行う「家庭的保育補助員」を配置しなければならないケースもあるため、注意が必要です。
7位:幼児教室の先生
幼児教室の先生への転職難易度は高くありません。保育士の資格を保有していると転職が有利になり、比較的転職しやすいためです。
人手不足により求人が多く出されているため、もし求人募集がなくても電話などで問い合わせると面談をしてもらえることもあります。
幼児教室の先生はカリキュラムに則り、幼児に指導するのが主な業務です。主に遊びを通したレッスンが多く、幼児と接する時間が多いですが、ずっとつきっきりというわけではなく、事前準備やスケジュール調整も行います。
幼児教室の先生の業務内容は以下の通りです。
業務内容の詳細:
・子ども向けのレッスン
・カリキュラム作成
・保護者対応
・教材準備
幼児教室の先生として働くメリットは、預かる子どもの人数にゆとりがあるため、保育園よりも細かな保育ができることです。また、業務を通じて幼児の性格や思考力を学べる点も魅力的です。
はじめはアシスタントから始まるため、初期の給与は低くなりがちですが、信頼や実績を積むことでメイン講師になれば給与を上げることも可能です。
注意したいのは、土日祝日に出勤することが多く、保護者からの要望が多いため、時には理不尽な要求や言動をとられる可能性があることです。
8位:企業学童保育施設
保育士から企業学童保育施設への転職は比較的難易度が低いです。必要な資格は特にありませんが、保育士資格を持っていると有利です。さらに、「放課後児童支援員」の資格を持っていると、さらに転職が有利に進められます。
保育士との働き方の違いとしては、対象者が小学生になるため、基本的に平日の正午から夕方までの勤務が中心となります。夏休みなどの長期休暇中は朝から勤務することが一般的です。
企業学童保育施設の業務内容は以下の通りです。
業務内容の詳細:
・子どもに適切な遊びや活動を提供
・おやつや宿題などの自主学習の場を提供
・連絡帳の記入作業
企業学童保育施設に転職するメリットは、社員と同等の福利厚生が受けられることです。子どもたち一人一人とじっくり向き合える点や、保育園と比較して業務負担が少ない点も魅力です。
また、企業学童保育施設は国や自治体からの補助金があり、運営が安定しているため、比較的給与も高い傾向にあります。このため、保育士の転職先としても人気が高いです。
ただし、人気が高いため競争率も高くなります。実務経験が豊富な人のほうが採用されやすい傾向があります。
少しでもこのような求人に出会いたい、採用率を高めたいと考える方は、企業への応募から面接対策まで細かくサポートしてくれる転職エージェント(転職サイト)の利用がおすすめです。特に、保育士ワーカーや保育士人材バンクなら、気になる求人企業に合わせた対策を丁寧に行ってもらえるため、個人で転職活動を行うよりも採用率を高めることができます。
9位:学童保育
保育士から学童保育への転職も比較的容易です。保育士の資格を持っていることで転職が有利になるためです。「放課後児童支援員」の資格を持っていると、さらに有利になります。学童保育の業務内容は以下の通りです。
基本的には子どもたちと一緒に遊んだり、宿題を見守ったりするのがメインですが、勉強の指導を行うことはほとんどありません。
業務内容の詳細:
・子どもに適切な遊びや活動を提供
・おやつや宿題の見守り
・季節に合わせたイベント準備
学童保育への転職のメリットは、勤務時間が固定されているため、生活リズムが整いやすい点です。また、学童保育の対象者が小学生であるため、来園するまでの時間を事務作業などに充てることができます。
特に保育士としての経験がある人は、保育園で行っていたサポートとは異なるアプローチで保育を行うことになるため、幅広い知識やスキルを習得できます。
学童保育は保育園とは違い、身の回りのお世話をする必要がないため、負担が少ないです。ただし、子ども一人一人の気持ちに寄り添い、柔軟に対応する力が求められます。
保育士が転職しやすいおすすめの別職種
保育士から異なる仕事への転職を希望する人も多いでしょう。異業種への転職は難易度がやや高めですが、おすすめの職種を難易度別に紹介します。参考にしてみてください。
・介護職
・販売職
・事務職
・営業職
・エンジニア
保育士から異業種への転職は基本的に未経験からのスタートになることが多いです。そのため、さまざまな業界や職種の未経験歓迎求人を保有しているリクルートエージェントやdodaなどの転職エージェントを活用することをおすすめします。
介護職
保育士から介護職への転職は、比較的難易度が低いです。介護職はケアする対象が異なるものの、業務内容が似ており、保育士の経験を活かせる場面が多いためです。さらに、介護業界は人手不足という背景もあり、異業種の中でも特に転職しやすいと言えます。
介護職のやりがいとしては、「感謝の言葉をもらえること」や「段階的なキャリアアップができること」が挙げられます。利用者との信頼関係が少しずつ構築されていくことで、やりがいを感じられるでしょう。
介護職の主な業務内容は以下の通りです。ただし、介護施設やサービスによって業務内容に違いがあるため、事前に確認しておくことが大切です。
業務内容の詳細:
・食事・排泄の介助
・入浴・就寝の介助
・口腔ケア
・掃除・洗濯
・レクリエーション・介護記録の作成
介護職への転職のメリットは、介護の経験やスキルをしっかり積めることです。特に正社員として働くと、施設内研修や外部研修を受ける機会が増えます。また、安定した収入を得られるためライフプランが立てやすくなり、定期昇給や福利厚生も受けられます。未経験からでも資格取得がしやすいので、保育士からの挑戦にも適しています。
注意点としては、介護施設によっては夜勤や残業がある場合もあるため、事前にしっかり調べておく必要があります。家庭の事情で夜勤が難しい場合は、夜勤がない訪問介護やデイサービスを選ぶと良いでしょう。
販売職
保育士から販売職への転職も比較的容易です。販売職は専門知識やスキルが不要で、求人数も多いため、未経験からでもスタートしやすいです。販売職には小売店での販売員やアパレルショップのスタッフなどさまざまな職種があります。保育園で培ったコミュニケーション能力を活かせるため、保育士からの転職先としておすすめです。
販売職の主な業務内容は以下の通りです。
業務内容の詳細:
・接客・レジ打ち
・商品の品出し・在庫管理
・レイアウト決め
販売職への転職のメリットは、給料が増える可能性があることや休日が増える点です。実際に待遇の改善や給料アップを狙って保育士から販売職へ転職する人も多くいます。また、キャリアアップを目指す保育士にも販売職はおすすめです。業務をこなし、スキルや経験を積んでいくことで、主任や店長、マネージャーなどの役職を目指せます。
ただし、販売系のサービス業は出世や勤続年数に伴う年収アップが難しい傾向があります。そのため、収入を重視する人にとっては厳しいかもしれません。
事務職
保育士から事務職への転職は、難易度が高いです。事務職はタスク処理能力やPC操作の速さ、専門性が求められ、有効求人倍率が低いため競争率が高くなります。しかし、保育士の経験やスキルを活かすことは可能です。保育園でのPC操作や書類作成の経験があるため、事務職に必要な基本的なスキルは既に備わっています。
事務職の主な業務内容は以下の通りです。ただし、一般事務や営業事務などによって業務内容が異なるため、事前に確認しておくことが重要です。
業務内容の詳細:
・データ入力・電話対応
・見積書・申込書の作成
・マニュアル・メールの作成
・ファイリング・書類の整理
・問い合わせ・来客対応
事務職への転職のメリットは、肉体労働が少ないことです。デスクワークが中心であるため、体力的な負担が少なく、体力的に余裕を持つことができます。また、持ち帰り仕事がないことや、残業を禁止している企業もあるため、ワーク・ライフ・バランスを保つことができます。
ただし、企業によっては理不尽な業務を頼まれたり、人間関係のトラブルが起きやすかったりすることもあります。そのため、決して「楽な仕事」だとは思わないようにしましょう。
事務職は人気のある職種です。限られた求人に1件でも多く出会うためには、複数の転職エージェント(転職サイト)に登録し、募集が出たらすぐに応募できるようにすることが重要です。特に、リクルートエージェントやdodaのような大手転職エージェントの活用がおすすめです。
営業職
保育士から営業職への転職は、やや難易度が高めです。営業職は目標達成意欲やコミュニケーション能力が特に求められるからです。
営業職にはさまざまな種類がありますが、共通して求められるのはコミュニケーション力と課題解決力です。保育士としての接客スキルを活かせる点をアピールポイントとして伝えるのが良いでしょう。
営業職の主な業務内容は以下の通りです。法人営業や個人営業、新規開拓営業やルート営業などによって業務内容が異なるため、事前にしっかりと確認しておくことが大切です。
業務内容の詳細:
・自社サービス・商品の提供
・顧客のニーズをヒアリング
・顧客が抱える課題の解消
営業職への転職のメリットは、どの業界でも通用するスキルを習得できることです。営業職を通じて顧客へのアポイント取りや市場のリサーチなどを学ぶことができます。
さらに、営業職はインセンティブ制度を設けている企業も多いため、成果を上げれば上げるほど給与に反映されます。他の職種よりも評価基準が明確であり、売り上げ目標を達成することでキャリアアップにもつながります。
ただし、営業職の多くは目標やノルマが課せられているため、結果が重視される傾向があります。常に数字に追われることや、営業方法によっては精神的に辛く感じることもあります。
保育士とは異なる大変さがありますが、キャリアアップがしやすい職種でもあります。将来的に人事やマーケティングに進む可能性もあるため、未経験からチャレンジできる職種の中では特におすすめです。
保育士の経験を活かせる営業職を紹介してもらいたい方は、転職エージェント(転職サイト)にぜひ相談してみてください。
エンジニア
保育士からエンジニアへの転職は難易度が高いです。なぜなら、完全未経験の人に一から教えてくれる企業が少ないからです。未経験でも自己学習や理系の素養があるかどうか、強い意欲が求められることも難易度が高い理由の一つです。
保育士の経験を直接活かすことは難しいものの、保育関連サービスを提供するIT企業に転職すれば、保育士の経験を活かすことが可能です。最近では、保育士からエンジニアやプログラマーを目指す人も増えてきています。
エンジニアの主な業務内容は以下の通りです。エンジニアといってもさまざまな種類があり、求められるスキルも大きく異なります。
業務内容の詳細:
・システム開発、企画
・提案、設計、開発、テスト
・プログラミング
エンジニアに転職するメリットは、働き方が自由なことや収入を増やしやすいことが挙げられます。例えば、フレックスタイム制度やリモートワークなどです。
エンジニアは専門的な技術やスキルを習得する必要がありますが、そのスキルを活かして仕事をする際には大きなやりがいを感じられます。また、自分で作ったものが形になる喜びや、チームで作り上げる達成感もあります。
エンジニアは未経験からでもスタートできますが、完全未経験では採用が厳しいため、まずはスクールに通ったり独学で知識やスキルを習得する必要があります。また、IT業界は常に進化しているため、日々の勉強が欠かせません。納期を意識しながら作業する必要があるため、プレッシャーに強い人向きです。
保育士からエンジニアへ転職する場合は、未経験歓迎の求人を多く保有するリクルートエージェントやdodaに相談するのがおすすめです。気になるエンジニア求人に関する情報を事前に教えてもらった上で応募するかどうかを判断できるため、自分一人で転職するよりもスムーズに進められます。
【ケース別】保育士におすすめの異業種
保育士として働く中で転職を考えている方の中には、待遇を改善したい人やキャリアアップを目指す人が多くいます。そういった方々に向けて、おすすめの異業種をケース別にご紹介します。
【ケース別】保育士におすすめの異業種
・待遇を改善したい保育士におすすめの異業種
・キャリアアップを目指す保育士におすすめの異業種
待遇を改善したい保育士におすすめの異業種
保育士が転職を考える際、職場の人間関係や待遇、教育方針の不一致などが主な理由です。次の転職では、こういったストレスやトラブルを避けたいと考える人におすすめの異業種は事務職です。保育士から事務職への転職難易度はそれほど高くありません。
事務職の中でも特におすすめなのは一般事務職です。一般事務職は総合職とは違い、残業が少なく規定されていることが多いため、定時内で業務をこなすことが基本となります。そのため、家庭や育児に影響を与えることが少なく、人員が多い職場では産休や急なお休みにも柔軟に対応してくれる場合が多いです。
人間関係についても、基本的に事務的な作業が中心なので、最初に仕事を教えてもらった後は必要以上にコミュニケーションをとる必要がありません。
給与面では総合職よりも低いですが、dodaの「職種のトリセツ: 事務職」によると、事務職の平均年収は約330万円となっています。これは保育士経験1〜4年程度の年収や日本女性の平均年収と同じくらいの水準です。
事務職は人気の職種なので、未経験で転職する際にはしっかりと準備をすることが重要です。経験者と比較されることが多いため、転職のプロに頼ることで成功しやすくなります。
キャリアアップしたい保育士におすすめの異業種
保育士として働いてきた中で、保育士の狭い女社会に疲れてしまったり、育児が落ち着いてきたのでキャリアアップを目指したいと考える人も多いでしょう。そういった人におすすめの職種が営業職とカスタマーサクセス(CS)職です。保育士から営業職・カスタマーサクセス(CS)職への転職難易度は中程度です。
営業職やCS職では、クライアントやユーザーの要望や課題に共感し、丁寧にヒアリングする力が求められます。保育士として培った細やかな気配りや目配りのスキルは、営業職やカスタマーサクセスで十分に活かすことができます。
特におすすめなのは無形商材の法人営業です。
無形商材の法人営業とは:
・無形商材:人材紹介業など、物体ではなく個人のスキルで価値を提供するサービスのこと。商品自体の性能や価値に頼れないため、自分の提案やクライアントへのコミット力がそのままサービスの質に直結する。
・法人営業:得意先への提案から受注、アフターフォローまでを一貫して担当する。
無形商材の法人営業は、売り手である営業担当者の努力がそのまま成果や評価に直結するため、キャリアアップしやすい職種です。自分自身の評価を実感しながらやりがいを感じられる点も魅力です。
ただし、未経験から異業種に転職する場合は30代までがリミットと考えるべきです。30代以降の採用基準は「即戦力」が求められるため、保育士のキャリアしかない場合は戦力と見なされず、他の営業経験者との競争に勝つのは難しくなります。
保育士以外にも、絵本の出版社や知育玩具メーカーなど、子どもや保育に間接的に関われる企業は多くあります。大手エージェントは豊富な求人から新しいキャリアの選択肢を提案してくれるので、気になる方は会員登録をして求人紹介や転職サポートを受けると良いでしょう。
保育士からの転職は難しくない
保育士から転職する際、転職先によって難易度は異なりますが、これまでの経験や資格を活かせる場合はそれほど難しくありません。特に営業職や事務職といった異業種への転職を考える人は「保育士の経験しかないから苦労するのでは」と不安になることもあるでしょう。
しかし、保育士から異業種への転職を成功させたケースは数多くあります。しっかりと準備と対策を行えば、保育士から異業種への転職も難しくありません。
ここでは、保育士から再び保育士を目指す場合と、保育士から異業種へ転職する場合の難易度について紹介します。
・保育士から異業種を目指す際の転職難易度
・保育士を継続する際の転職難易度
保育士から異業種を目指す際の転職難易度
保育士から異業種への転職を目指す際の難易度は、きちんと準備をすれば大きな問題ではありません。保育士資格を持つ人の就業先について、厚生労働省の「保育士の現状と主な取組(令和2年度)」を参考に見てみましょう。
就業者全体:
・就業者数: 39,909人
・うち一般職就職者: 6,154人
・割合: 15.4%
このデータから、保育施設や社会福祉施設以外の一般職に就職している人の割合が全体の15%にも及ぶことがわかります。保育士は保育所や幼稚園だけでなく、営業職などの異業種へのキャリアチェンジも十分に視野に入れられるのです。
異業種への転職を目指す場合は、未経験向けの求人を多く保有するリクルートエージェントやdodaに相談するのがおすすめです。保育士として培ってきた経験やスキルを活かしながら、希望する求人企業に合わせた履歴書や職務経歴書の作成、面接対策までしっかりサポートしてもらえますよ。
保育士を継続する際の転職難易度
保育士として働き続ける場合の転職難易度は、それほど高くありません。保育士は常に人手不足の状況にあるため、人材が求められています。厚生労働省の「保育士の現状と主な取組(令和2年度)」によると、保育所で勤務する常勤の保育士は全体で32万8,696人であり、離職者数は3万7,716人です。つまり、全体の離職率は9.3%となっています。
一方、有効求人倍率は令和2年5月時点で2.18倍と高く推移しています。また、保育所の数も年々増加傾向にあるため、今後も人手不足が続くことが見込まれます。保育所の数が増える理由として、女性の就業率と児童の保育所利用率の増加が挙げられます。
私立保育園から認定こども園や企業内保育所などへの転職は、これまでの経験を評価してもらえるため、異業種への転職と比べて難易度は低いです。しかし、希望する施設への転職を成功させるためには、しっかりとした準備が必要です。保育士の転職に精通した転職サイトの利用をおすすめします。
転職サイトでは、公立保育園や院内保育、小規模保育など、さまざまな施設の求人を取り扱っているため、希望条件にマッチした求人を紹介してもらえます。さらに、求人の紹介だけでなく、応募書類の書き方や面接対策もサポートしてもらえるので、万全の状態で転職活動を進められますよ。
再度保育士として転職を目指す際は、全国各地の求人を多数保有する保育士ワーカーや、過去の紹介実績から保育園の口コミも教えてくれる保育士人材バンクの利用がおすすめです。
保育士が異業種で活かせる強み
保育士が異業種へ転職する際に、どのようなポイントを評価してもらえるのか気になる人も多いのではないでしょうか。保育士から異業種へ転職する際に評価されるポイントは以下の4つです。
・コミュニケーション能力
・細かな気配り・目配り
・マルチタスク能力
・売上・経費の管理・運営力
保育士は業務を行う上で危機管理能力が必要とされ、保護者とのやり取りや難しい交渉も行います。また、細かな気配りや目配りができることは、営業職や販売業務で大いに評価されます。
さらに、子どもに気を配りながらさまざまな業務をこなすため、マルチタスク能力も身についています。この能力をアピールすることで、事務系の仕事では経費削減や生産性向上に結びつけて評価されることがあります。
例えば、複数のタスクを同時にこなす能力をアピールすることで、事務系の仕事において経費削減や生産性向上に繋がることを強調できます。また、保育園の運営などの業務に携わっていた場合は、売上と経費の管理・運営力が評価されるため、大きなアピールポイントとなります。
保育士が異業種を目指す際、これまでの経験から活かせる強みを見つけるのは難しいかもしれません。そんなときは、大手転職エージェント(転職サイト)の利用をおすすめします。特に下記で紹介する大手エージェントは、転職支援実績がトップクラスです。
求職者の経験や実情を丁寧に分析し、異業種でも活かせるポイントを教えてくれます。一見保育士の専門スキルのような内容も、他の職種で評価されやすいように言い換えて選考対策してくれます。
保育士としての経験を活かしつつ、転職に不安がある方は、無料でマンツーマンのサポートをしてくれる大手転職エージェント(転職サイト)に相談してみてください。
保育士が転職を考えるきっかけ
保育士がどのような理由や悩みを抱えて転職や退職をしているのか、自分ではなかなか知ることができませんよね。そこで厚生労働省の「保育士の現状と主な取組(令和2年度)」を参考に、保育士の転職理由・退職理由のグラフとランキングをご用意しましたので参考にしてみてくださいね。
・保育士の転職理由
・保育士の退職理由
保育士の転職理由
保育士の転職理由について、保育士ワーカー調べの「保育士さんの転職理由ランキング」によれば、「現在の職場の方針が合わないため」という理由が2割(20.0%)と最も多くなっています。次いで「給与や福利厚生を改善したいから(18.9%)」「人間関係がうまくいかなかったため(11.6%)」と続いていることがわかります。
下記に挙げたのは保育士の転職理由トップ3ですが、4位以下の転職理由もランキングでご紹介しています。
保育士の転職理由:
1. 職場の方針が合わない(20.0%)
2. 給与・福利厚生(18.9%)
3. 職場の人間関係(11.6%)
4. 残業の多さ(8.5%)
5. 通勤時間(7.4%)
保育士が転職を考える理由として、朝早くから出勤し夜遅くまで残業が続き、プライベートとの両立が難しいことや、ハードな業務内容に対して給料が安いことへの不満が目立ちます。職場の人間関係においては、先輩保育士との関係に悩む人が多い傾向があります。男性保育士の場合は力仕事ばかり任されることや、女性ばかりの環境で気を使う点が転職のきっかけとなることが多いです。
保育士から転職を考えている方や悩んでいる方は、転職エージェント(転職サイト)に相談してみてください。特にリクルートエージェントやdodaの2社は、あらゆる業界・職種の求人を幅広く取り扱っており、業界知識や未経験転職を目指す求職者のサポート実績も豊富です。そのため、保育士に限らず他の職種に転職する際の意思決定のサポートに最適です。
保育士の退職理由
一方、保育士の退職理由については、厚生労働省の「保育士の現状と主な取組(令和2年度)」によると、「職場の人間関係」が最も多く、全体の3割(33.5%)となっています。次いで「給料が安い(29.2%)」「仕事量が多い(27.7%)」と続いています。
以下に挙げたのは、過去に保育士として就業した人が退職した理由です。3位以下の退職理由もランキングでご紹介しています。
保育士の退職理由:
1. 職場の人間関係(33.5%)
2. 給料が安い(29.2%)
3. 仕事量が多い(27.7%)
4. 労働時間が長い(24.9%)
5. 妊娠・出産(22.3%)
保育士が退職を考える理由として、子どもの命を預かる責任があるにもかかわらず、給料が見合っていないという不満が目立ちます。職場によっては昇給や査定評価の基準が曖昧であるケースもあり、退職を決める保育士が多い傾向があります。
保育士からの転職を考えている人の中には、退職理由をどのように伝えたら良いのかわからない方も多いでしょう。そんなときには、一緒に退職理由を考えてもらえる転職エージェント(転職サイト)の利用がおすすめです。退職理由だけでなく、面接で伝える志望動機なども一緒に考えてもらえるので、初めて保育士から転職する人でも安心して転職活動が進められますよ。
転職したほうがいい保育士とは
保育士として働いている方の中には、「本当に転職していいのか」「異業種に転職して後悔しないか」と悩んでいる方も多いと思います。そこで、保育士が転職を考える理由とともに、転職したほうがいい保育士のポイントや環境についてお伝えします。
厚生労働省の「保育士の現状と主な取組(令和2年度)」の「養成校の学生が一般職に就くことを決めた理由」によると、「給与・福利厚生が充実しているから」「保育者同士の人間関係や園の雰囲気が良くなかった」という理由が目立ちます。
保育士の退職理由にも待遇面や人間関係が挙げられることが多く、これらの悩みは共通しています。では、保育士が転職したほうがいいかどうかの判断基準を以下に示します。
保育士から転職をおすすめするパターン:
・心身に不調がある
・今の職場で待遇改善が難しい
・今の職場では希望や理想の実現が難しい
まず、原因が人間関係や待遇の悪さであれ、心身に悪影響が出ている場合は迷わず転職を検討しましょう。また、保育士では実現できないキャリアの展望がある、あるいは給与や待遇が改善できない現状がある場合も転職をおすすめします。
保育士を続けるにしろ、一般職を目指すにしろ、転職を検討する際には慎重な判断が求められます。特に、人間関係や職場環境が原因で転職する場合、転職者自身に問題があると思われる可能性もあるため、注意が必要です。
保育士を辞めるかどうか迷ったときは、自分一人で判断するのは難しいものです。保育士として働き続けたい方は保育士向けの転職サイトのアドバイザーに相談し、異業種に転職を検討している方は大手エージェントのキャリアアドバイザーに相談することをおすすめします。
保育士として働き続けたい場合は、保育求人を多数保有し、詳細情報まで教えてもらえる保育士ワーカーや保育士人材バンクの利用がおすすめです。異業種への転職を考えている方は、豊富な求人数と手厚いサポートを提供してくれるリクルートエージェントやdodaに頼ると良いでしょう。
保育士から異業種転職のメリット・デメリット
保育士から異業種へ転職する際には、どのようなメリットやデメリットがあるのかを事前に把握しておきたいですよね。ここでは、異業種への転職に関するメリット・デメリットをお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。
保育士から異業種へ転職するメリット:
まず、保育士から異業種へ転職するメリットとして、以下のような点が挙げられます。
・シフト制から固定制になることがある
・心身の負担が軽減される
・人間関係をリセットしてスタートできる
・給与が上がる可能性がある
・新たな経験・スキルを習得できる
保育士から異業種に転職することで、勤務体制がシフト制から固定勤務になることが多く、販売職以外の職種に転職すれば休日出勤もありません。また、保育士は子どもたちをおんぶしたり抱っこしたり、保護者の対応をしたりすることがなくなるので、心身の負担が軽減される点も魅力です。特に事務職などへの転職では、デスクワークがメインになるため、肉体的な負担を大きく軽減できます。
さらに、保育士から異業種へ転職することで給与が上がる可能性もあります。職種によって異なりますが、転職エージェントをうまく活用して年収アップを実現した例もあります。
異業種への転職に不安を感じる方は、無料で利用できる転職エージェントを活用してみましょう。求人数や転職支援実績が豊富なリクルートエージェント、doda、マイナビエージェントの3社は、初めての転職でもしっかりと手厚いサポートを受けられます。これまでの経験やスキル、希望条件を考慮して求人を紹介してもらえるので、失敗や後悔のない転職活動をサポートしてくれますよ。
保育士から異業種へ転職するデメリット
次に、保育士から異業種へ転職するデメリットについてお伝えします。主に以下の点が挙げられます。
・以前よりもやりがいを感じられなくなる
・職種によっては採用が難しい場合がある
・年齢が上がるにつれて採用されにくくなる
・新しい環境に慣れるまで大変に感じる
・新しい悩みや不満が出てくる可能性がある
保育士から異業種へ転職する際の最大のデメリットは、保育士特有のやりがいを感じにくくなることです。子どもたちの成長を間近で見ることができなくなるため、物足りなさを感じる人もいるでしょう。
また、職種によっては採用が難しいことや、年齢が高くなると採用されにくくなることもデメリットとして挙げられます。ただし、これは転職が不可能というわけではありませんので、過度に不安になる必要はありません。
さらに、現状の悩みや不満は解消できても、新しい職場で別の悩みや不満が出てくることも考えられます。
新たな悩みや不満を抱えるリスクを少しでも減らしたい、納得のいく転職先を見つけたいと考える方には、転職エージェントの利用がおすすめです。
特にリクルートエージェント、doda、マイナビエージェントなどの大手エージェントは、親身になって悩みや不満を聞いてくれるので、まずは相談だけでもしてみると良いでしょう。
キャリアアドバイザーに自分の悩みや希望を伝えて、自分に合った求人を紹介してもらうことで、より満足のいく転職が実現できますよ。
保育士が異業種へ転職する際の注意点
保育士から異業種に転職する際には、いくつかの注意点があります。これらを意識することで、転職後のミスマッチや違和感を減らすことができます。
転職する際の注意点:
・周囲にペースを合わせずに転職活動を進める
・プラスの面だけでなく懸念点も考える
周囲にペースを合わせずに転職活動を進める
まず、意識して欲しいのは周囲にペースを合わせずに転職活動を進めることです。
保育士の仕事はハードで、周囲の人が次々と退職してしまうことも考えられます。そんな中で「自分も早く転職しないと」という焦りから転職を急いでしまうと、早期離職やミスマッチにつながる可能性があります。
自分のペースで転職活動を行うことが大切です。どのようなペースで進めれば良いか分からない方は、転職エージェントのサポートを受けるのがおすすめです。
転職エージェントでは、応募企業の選定から面接対策、退職フォローまでサポートしてくれますので、スムーズに転職活動を進めることができますよ。
プラスの面だけでなく懸念点も考える
異業種への転職を考える際には、プラスの面だけでなく懸念点もしっかり考えることが重要です。異業種への転職には新たな挑戦やスキルの習得といった魅力がある一方で、今までと異なる環境に適応するための努力が必要となります。
新しい職場での業務内容や人間関係、求められるスキルや知識について、事前に十分な情報を集め、懸念点を整理しておくことで、転職後のギャップを減らし、より満足のいく転職を実現することができます。
転職エージェントを活用することで、自分に合った求人を見つけるだけでなく、転職に伴う不安や疑問を解消するサポートを受けられます。自分に合った転職先を見つけ、成功するためにも、慎重に準備を進めましょう。
プラスの面だけを見ずに懸念点も考える
次に意識して欲しいのは、「プラスの面だけを見ずに懸念点も考える」ことです。
転職は、現職の悩みを解決するための手段になることが多いですよね。しかし、その悩みが解決できることばかりを考えていると、転職先で新しい悩みが生まれる可能性があります。
現職で満足している点もしっかり洗い出すことで、自分が本当に求めている環境をより明確にすることができます。
もし、自分の不満や満足している点が曖昧だと感じるなら、転職エージェントに相談してみましょう。過去に支援した事例をもとに、あなたに合った環境の提案を受けることができます。無料で相談できるので、初回面談だけでもおすすめです。
保育士から転職する方法と流れ
保育士から違う仕事へ転職するための方法や流れをここで解説します。
保育士から転職する前にどのような方法や流れがあるのか、ぜひ参考にしてみてくださいね。
・保育士から転職する方法
・保育士から転職する流れ
保育士から転職する方法
保育士から違う仕事へ転職する方法としては、以下の3つが挙げられます。
・フリーペーパーの求人誌で探す
・ハローワークで探す
・転職エージェントに登録して探す
フリーペーパーは地域ごとに特化した求人が多いため、希望の地域の求人を探しやすいですね。
ハローワークも地元求人が多く、失業給付や職業訓練が受けられるのが魅力です。しかし、対応の悪い担当者に当たることもあるのが現実です。
保育士から異業種へ転職する際に最もおすすめの方法は、転職エージェントを利用することです。その理由は以下の3つです。
・働きながらだと転職活動が大変だから
・転職のプロから支援を受けられるから
・希望のキャリアや働き方について相談できるから
働きながら転職活動をする保育士も多い中、自分一人で求人を探したり保育園とのコンタクトを取るのは大変ですよね。転職エージェント(転職サイト)は転職のプロのサポートが無料で受けられるという点が大きな魅力です。
現在の経歴からどんな職種や求人に応募できるか、理想の職場や求人の実現に必要な準備、書類や面接対策なども指導してくれるので、選考通過率を確実にアップしてくれますよ。
保育士から転職する流れ
保育士から転職する流れについては、以下のようになります。
保育士から転職する流れ:
・転職するスケジュールを立てる
・転職理由と目的を明確にする
・求人を探して応募する
・応募書類を用意する
・応募先の面接を受ける
・応募先から内定をもらう
・退職をする
まずは転職のスケジュールを立てることが大切です。求人は年度末の切り替えに合わせて1〜3月の時期に多くなる傾向があるので、それに合わせて転職活動を開始するのも一つの方法です。
ただし、働きながら面接時間や選考対策などの時間を確保するのが難しいこともあります。また、保育士から異業種への未経験転職はハードルが高いため、転職活動は長期化する可能性も考慮しておくと良いでしょう。
保育士に限らず、転職する際には転職理由と目的意識を持つことが重要です。
自分の中で「この条件だけは譲れない」「この条件は妥協できる」「理想の保育方針はこれ」といった点をきちんと整理しておきましょう。
先ほども転職エージェント (転職サイト)の利用をおすすめしましたが、転職の目的がはっきりしていない人はエージェントに相談することから始めても大丈夫です。
選考辞退や現在勤める保育園への退職交渉などもエージェントに依頼できるので、ストレスや手間を大幅に軽減できますよ。
保育士が異職種転職をする際の転職理由・志望動機【例文付き】
保育士に限らず異職種転職をする際には、面接官に「この人がうちの会社で働いているイメージができる」と感じてもらうことが重要です。
そのためには「なぜその職種で働きたいのか」「前職での経験をどう活かすことができるか」を明確に伝え、面接官に納得してもらう必要があります。
今回は、事務職と販売職を希望する際の例文をご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
・保育士から事務職に転職する場合
・保育士から販売職に転職する場合
保育士から事務職に転職する場合
保育士から事務職に転職する場合は、事務作業やパソコン操作に関する知識や経験をしっかりアピールすることがポイントになります。
保育園でICTシステム(保育業務支援システム)を使用していたなら、ICTを活用して指導計画や保育日誌などの必要書類を効率良く作成していたことをアピールするのがおすすめです。
下記に保育士から事務職へ転職する際の志望動機の例文を用意しましたので、自分の言葉に置き換えてオリジナルの志望動機を考えてみてくださいね。
事務職の志望動機の例文:
前職では、保育士として勤務しておりました。保育園では、子どものお世話の他にICTシステムを使用して日々のスケジュールの管理やイベントの資料作成などを行っていました。
その中で、経理事務業務のリーダーにも抜擢され、ミスなく業務を遂行してきました。
こういった経験を通じて、より大きな組織で事務業務に携わりたいと考え、貴社を志望しております。
貴社ではこれまでの経験を活かし、資料作成や決算業務などを正確にこなしていきたいと考えております。
もし、マイクロソフトオフィススペシャリスト (MOS)や簿記など事務に関する資格を保有している場合は、未経験でもしっかりと評価してもらえるのでアピールしましょう。
今回は事務職の中でも経理事務職を想定しての志望動機の例文を用意しましたが、保育園で採用業務に携わっていた場合は、人事事務職に応募することで面接官に働いているイメージをしてもらいやすくなるでしょう。
保育士から販売職に転職する場合
保育士から販売職に転職する場合は、保育士として培ってきた経験やスキルを交えながら「なぜ販売職を希望するのか」を伝えることが重要です。
特におすすめなのは、子ども服を扱うショップや子ども向けの雑貨店です。保育園で多くの子どもたちと関わってきた経験が、子どもの好みや適した商品を選ぶ際に役立つからです。
そこで、以下に保育士から販売職へ転職する際の志望動機の例文を用意しました。例文を参考にしながら、自分の言葉に置き換えて考えてみてください。
販売職の志望動機の例文:
私はこれまで保育士として従事してきました。
子どもたちのケアやサポートはもちろん、保護者様にお渡しする連絡帳にお子様の成長をわかりやすく記載し、積極的にコミュニケーションをとることで信頼関係を築き、多くの感謝の言葉を頂いてきました。
保育士の仕事を通じて、もっとお子様やそのご家族と近い距離で働き、直接価値を提供できる仕事をしたいと考えるようになりました。
保育士として培ったコミュニケーション能力や子どもの成長・発達に関する知識を最大限に活かすことができると感じています。
さらに、貴社の素晴らしい商品を多くの方に届けたいという強い思いがあり、貴社を志望いたしました。
子ども服やベビー用品、育児グッズを取り扱う販売職であれば、保育士として培った経験やスキル、知識を十分に活かすことができます。志望動機を考える際には、店舗の雰囲気や取り扱っている商品を実際に確認すると、具体的な志望動機を作成しやすくなりますよ。
保育士が転職を成功させるためにやること
保育士から転職する際、何をやるべきか悩むこともありますよね。
そこで、ここでは保育士から転職を目指す際にやるべきことや注意すべき点を解説します。
・自己分析をしっかりやる
・求人票や仕事内容をしっかり読みこむ
自己分析をしっかりやる
まず大事なのは、自己分析をしっかり行うことです。
転職する理由を明確にし、今の仕事に対してどんな不満があるのかを知ることで、転職先を選びやすくなります。
例えば、給料が低いからもっと仕事に見合った給料をもらいたい、業務量が多いからもう少し余裕を持って働きたい、など明確にすることで転職の軸をしっかりと捉えることができます。
しっかりと自己分析をせず、単に今の保育園よりも求人先の給料が高いから転職する、といったプラスの面だけを見て転職してしまうと、ミスマッチが生じる可能性があります。
失敗しないためにも自己分析は重要です。以下に挙げた4つを言語化するようにしましょう。
この4つを明確にすることで、自分の転職の軸が整理され、どのような転職をするべきかがはっきりと見えてきますよ。
・自分の強みと弱み
・転職目的の明確化
・将来のありたい姿・やりたいこと
・保育士を辞めようと思っている理由
上記の4つが十分に深掘りできていないと、手段と目的が逆になってしまい、採用側の立場で物事を考えられず、結果としてお見送りされてしまいます。
だからこそ「転職先に何を求めているのか」「譲れない条件は何か」を書き出して優先順位をつけてみてください。
保育士のときよりも収入をアップさせることが目的なのか、それとも保育士としての経験やスキルを活かして活躍することが重要なのか、妥協できる部分はどこかを考えてみましょう。
自己分析を自分でうまくできる気がしない、または自信がない場合は、転職エージェント(転職サイト)を利用して明確化するのが良いでしょう。
特にリクルートエージェントやdodaの2社なら、自己分析の方法を教えてもらいながら、一緒にスキルの棚卸しなどをしてもらえるので、大きな安心感がありますよ。
求人票や仕事内容をしっかり読みこむ
保育士から転職を考える際には、これまで培ってきた経験やスキルとの親和性が少ない業界や職種が多い傾向にあります。そのため、親和性の低い求人を選んで応募してしまうと、それだけで選考から外される可能性が高まります。
したがって、保育士が異業種へ転職する際には、事前に求人票をしっかりと読み込み、仕事内容を理解し、自分に足りない部分を見つけ出してアピールできるように準備することが重要です。
自分のやりたいことを明確にしながら、応募する企業の仕事内容もきちんと把握することで、適切なマッチングが実現できます。
とはいえ、求人票から企業が求める人材を見極め、自分に足りない部分を補う方法を一人で考えるのは難しいですよね。
そんなときは、豊富なサポート実績を持つ転職エージェント(転職サイト)に相談するのがおすすめです。
特にリクルートエージェントは年間40万名以上、dodaは通算700万名以上の利用者数を誇っています。
このような大手転職エージェントなら、求人票の重要なポイントを見つけ出し、求職者に足りない部分や個性と結びつけて選考対策をしてもらえるため、初めての転職でも信頼できるサービスです。
保育士から転職する際におすすめの転職サイト
保育士が転職を考える際、異業種でも保育士を続ける場合でも、転職サイトを利用して求人を探すのが効果的です。
ここでは、保育士から転職する際におすすめしたい転職サイトをまとめました。
・保育士から異業種への転職
・保育士から保育系への転職
転職を検討している保育士の中には、どのように転職活動を進めればよいかわからない人もいると思いますので、必要に応じて登録してみてください。
それでは、上記の2つに分けて、それぞれ詳しくお伝えしていきますね。
保育士から異業種への転職
保育士から異業種への転職に使える転職サービスをご紹介します。
転職エージェント(転職サイト)を利用すれば、キャリアアドバイザーがあなたの希望・要望、これまでの経歴やスキルなどを丁寧にヒアリングし、あなたにぴったりの求人をいくつか提案してくれます。
志望動機や自己PRも一緒に考えてもらえますし、「保育士だったからこそ、この経験をこうやって結びつけてPRしましょう」といったアドバイスももらえます。
特におすすめなのはリクルートエージェント、doda、マイナビエージェントの3つです。
この3社は大手転職エージェントでサポート実績も豊富なので、保育士からの転職を検討する際に頼もしい存在になってくれます。
また、20代の保育士なら、業界未経験者の転職サポートに強みを持つUZUZやハタラクティブの利用をおすすめします。
未経験でも選考通過率を上げられるような履歴書・職務経歴書の書き方・添削をはじめ、悩みがちな志望動機も一緒に考えてもらえるので、大きな安心感があります。
ただし、転職エージェント(転職サイト)にはそれぞれ強みやキャリアアドバイザーの質、サポート内容に違いがあります。そのため、大手転職エージェントの中から2~3社に複数登録し、相性の良い転職エージェントと一緒に進めていくのが良いでしょう。
保育士から保育系への転職
保育士から保育系への転職を考えている場合も、転職エージェントや転職サイトの利用がおすすめです。
転職エージェントを利用すれば、保育士としての経験やスキルを最大限に活かした志望動機や自己PRを、キャリアアドバイザーと一緒に考えることができます。これにより、採用率を高めることが期待できます。
エージェントの質やサポート力に違いがあるため、2~3社ほど登録しておくと良いでしょう。
また、転職サイトも保育系の転職に特化している、または強みを持っているところを利用することで、転職先の選択肢を広げることができます。保育士の転職に関するコラムを掲載しているサイトもあるので、転職活動の参考にすることができます。
さらに、保育士専門の転職エージェントでは、年度途中での転職に関する悩みや不安も相談できます。年度途中での転職に踏み出せない方も、ぜひキャリアアドバイザーに相談してみることをおすすめします。
ハローワーク:
全国のハローワークでも保育士の求人がありますので、こちらを利用するのも有効な方法です。
保育士の転職に関するよくある質問
保育士から転職を検討している方や悩んでいる方からよく寄せられる質問を以下にまとめました。
詳しくお答えしますので、保育士からの転職を考えている方は参考にしてみてくださいね!
・保育士から転職した人はどんな仕事に就いているのですか?
・保育士の年収はどれくらい低いのですか?
・保育士の転職先のランキングはどんな感じですか?
・保育士からの転職に迷っているときにおすすめのサイトは?
・保育士の面接対策や選考対策がわかりません
・面接時の逆質問に「とくにありません」と答えるのはNGですか?
保育士から転職した人はどんな仕事に就いているのですか?
相談者:
保育士から転職した人は、どんな仕事に就いているのですか?
筆者:
保育士から転職した人は、保育園や幼稚園に教材や備品を提案する営業職や事務職、ベビーシッターや介護職、さらにはプログラマーなど、さまざまな職種に就いていますよ。ただ、保育士から転職した人は「転職して今のほうが楽しく働けている」「一度退職したけれど保育士の良さに気づいて復職した」という2通りに大きく分かれています。だからこそ、転職を検討しているなら、今一度よく考えてみることをおすすめします。
保育士の年収ってどのくらい低いんですか?
相談者:
保育士の年収は低いと言われますが、実際どのくらい低いのですか?
筆者:
厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、保育士の平均年収は約391万円です。日本の平均年収が458万円であることを考えると、保育士の年収は確かに低めと言えますね。
保育士の転職先のランキングってどんな感じですか?
相談者:
保育士の転職先のランキングも見てみたいです。
筆者:
保育士としての転職先ランキングの1位は公立保育園です。また、保育士の経験を活かして別の職種に転職する場合は、保育園運営会社が人気です。転職先を選ぶ際には、今の保育園の方針や人間関係が合わないだけで保育士を続けたいのか、それとも異業種にチャレンジしたいのかなど、転職の目的を明確にすることが大切です。
保育士からの転職に迷っているときにおすすめのサイトは?
相談者:
保育士から転職をしようか迷っているのですが、どの転職サイトがおすすめですか?
筆者:
保育士からの転職に迷っている場合は、保育士ワーカーや保育士人材バンクに登録してアドバイザーに相談するのがおすすめです。登録したからといって必ず転職しなければならないわけではなく、現状の不満や悩み、キャリアの相談もできます。話を聞いてもらった上で転職するかどうかを決めると良いでしょう。どちらも無料で利用でき、転職を決めた場合でも、保育士の悩みや不安に寄り添ったサポートが受けられるので安心です。年度途中での転職に悩んでいる方も、キャリアアドバイザーに相談することで、本当に転職すべきかどうか一緒に考えてもらえるので、ぜひ相談してみてくださいね。
保育士の面接対策や選考対策がわかりません
相談者:
保育士の経歴の面接対策や、志望動機・自己PRなど、履歴書や職務経歴書の対策がわかりません。
筆者:
保育士に限らず、履歴書や職務経歴書の内容や面接の対策で押さえるべきポイントは同じです。よく問われるのは、転職を決めたきっかけ、保育士ではダメだった理由、異業種転職をした後にどんなキャリアを実現したいかなど、転職の目的に関する内容です。転職の目的と志望企業の仕事内容や方向性を絡めて文章を作るようにしましょう。
面接時の逆質問に「とくにありません」と答えるのはNG?
相談者:
面接時に「質問はありますか?」と聞かれた際に「とくにありません」と答えるのは良くないのでしょうか?
筆者:
結論から言うと、NGです。その理由は、そう答えることで採用側に「うちの企業に無関心なのか?」「意欲が足りないのでは?」という印象を与えてしまうからです。マイナスの印象を避けるためにも、事前に逆質問したい内容をきちんとまとめておきましょう。やる気や意欲をアピールすることができますし、事前に確認した求人内容と相違がないかを見極めることもできます。自分が希望する条件とマッチしているかを再確認できるので、逆質問は必ず用意しておいたほうが良いでしょう。