リクルートのSE社員への転職 年収・評判も徹底解説!

リクルートのSE社員への転職 年収・評判も徹底解説!

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今回は、リクルートのSE社員への転職について詳しく解説します。転職のコツや志望動機に加え、気になる年収や評判までご紹介します。

目次

リクルートSE社員・SE職とは

リクルートのSE社員・SE職とは、地域・職種限定正社員のことで、2021年にリクルートグループ各社が統合された際に新しく募集が始まりました。

SE社員の最大の特徴は、働く地域を限定できることです。全国を10の地域に分け、エリア外への転勤はありません

また、職種は顧客接点職に限られています。ただし、異なる事業領域や顧客接点という職種の範囲内での異動、例えばメディアの営業からキャリアアドバイザーへの異動は可能です。このように柔軟なキャリア形成ができるのも特徴です。

ちなみに、SEというのはSpecific Employeeの略で、「限定的な、特定の社員」という意味です。

SE社員はこのような特徴があることから、以下のような人におすすめです。

リクルートSE社員はこんな人におすすめ:

・Uターン転職など、地元で働いて貢献したい人

・地方でも、リクルートという大企業のリソースを使って働きたい人

・全国転勤が嫌な人

GE社員との違い

前述したエリアや職種が限定されること以外は、待遇にほとんど差はありません。

リクルートは社員の成長を非常に重視する社風があり、総合職であるGE社員と同様の成長環境があります。もちろん、GE社員と同じように福利厚生も利用できます

ただし、年収に関しては差異があります

リクルートのGE社員の平均年収は1000万円を超えています。このような水準の年収を目指す場合、GE社員として転職するか、SE社員として入社後にGE社員登用試験を受ける必要があります。

リクルートSE社員・SE職の転職難易度

リクルートのSE社員への転職難易度は中くらいと言えます。

リクルートには、SE職の他にも、総合職のGE職、契約社員のKS職があります。

この3つの職種の中では、GE職>SE職>KS職の順で転職難易度が高いです。

ただし、求人のある職種はその時々で変動し、場合によっては経験が必要な高難易度の職種もあります。また、地域によって倍率に差があることも考えられるので、詳しい転職エージェントに相談するのがおすすめです

SE社員からGE社員になれる?

SE社員からGE社員になることは可能です。

中にはSE社員として入社し、経験を積んでからGE社員になりたいと考えている人もいますし、転職の難易度を考えれば、賢い選択かもしれません。

実際にリクルートでは、SE社員からGE社員になるための登用試験が実施されており、これに合格すればGE社員として働くことができます。

しかし、SE社員が最近設置された雇用形態であるため、どのような試験なのか、実績がまだ明らかになっていません

そのため、ここではあくまで参考に、一般的な企業の昇進試験で必要とされる資格やスキルを挙げています。

一般企業の昇進試験の内容:

・能力・性格検査

・面接

・小論文

・人事評価

・外部語学検定試験

リクルートSE社員・SE職に転職しやすい人の特徴

リクルートのSE社員に転職しやすい人の特徴は、リクルートグループ全体に転職しやすい人と多くの共通点があります。

ここでは、特に大きな特徴を3つ紹介します。

・成長意欲がある

・論理的思考力がある

・顧客の立場に立って考えられる

成長意欲がある

リクルートのSE職・リクルートグループ全体に転職しやすい人の特徴として、まず成長意欲があることが挙げられます。

リクルートでは「圧倒的当事者意識」という言葉があり、どのような仕事でも自分ゴト化して取り組むことで、全力を尽くして顧客にも会社にも貢献するという考え方です。この「圧倒的当事者意識」を持って仕事に取り組むには、成長意欲が不可欠です。

実際に私もリクルートの中途採用の面接官を務めていた経験がありますが、成長意欲があることは採用基準の最重要事項でした。

成長意欲がある人は、仕事に対して「これで成果を上げればスキルが上がって自分のためになる」と考え、全力で取り組むことができるため、リクルートでは圧倒的当事者意識を実現させることができます。このため、成長意欲のある人を積極的に採用しています。

論理的思考力がある

次に重要なのが論理的思考力です。

リクルートで成果を上げるためには、意欲や当事者意識だけでなく、論理的思考力も必要です。特にリクルートでは多くの社員が営業職に就き、数値目標を追っています。高い目標を達成するためには、目標から逆算して計画を立て、中間目標を効率的に達成するための論理的思考が求められます

また、お客様に自社のサービスを利用してもらうためには「顧客の課題がどう解決できるのか」「自社のサービスを利用するメリットは何か」論理的に説明する必要があります。このような理由から、採用の時点で論理的思考力のある人を選んでいます。

顧客の立場に立って考えられる

最後に重要なのは、顧客の立場に立って考えられることです。これができる人は採用されやすいです

リクルートは、すべてのサービスで企業とエンドユーザーをつなぐリボンモデルを採用しています。例えば、リクナビやリクナビNEXTは、企業と求職者をつなぐプラットフォームです。企業とエンドユーザーの両方の立場に立って考えられる人は、より良い提案ができると考えられます。

また、リクルートでは顧客ファーストの考え方が浸透しています。顧客の利益を最優先に考えることで、結果的にリクルートの利益にもつながるという考え方です。リクルートの目先の利益ばかりを考えて押し売りをするのではなく、顧客の課題に寄り添った提案をすることで、長期的に見てリクルートにも利益がもたらされるのです

弊社が転職支援している方の中で、リクルートのSE社員を希望する方がつまづきやすいのは、論理的思考力と顧客の立場に立って考えられることをアピールする点です。しかし、これらのスキルは対策次第で身につけることができます。

これらのスキルを効率よく身につけるためには、転職エージェントに相談するのがおすすめです。転職面接でこれらの能力をどのようにアピールすれば良いかを教えてもらえるため、転職エージェントを活用することで、面接の突破率を高めることができます

リクルートSE社員・SE職の選考フロー

リクルートSE社員の一般的な選考フローは以下の通りです。

1. 書類選考

2. SPI

3. 一次面接(人事もしくは現場マネージャー)

4. 最終面接(部長もしくは役員)

こちらはあくまでも一般的なフローであり、事業領域によっては面接の回数や面接担当者が異なる場合があります。

ちなみに、SE職の新卒採用サイトでは面接回数が2~3回と明記されているため、面接回数が3回に延びるケースも多いでしょう

また、意外と転職者がつまずきやすいのがSPIです。リクルートでは書類選考の通過率が高い一方、面接にたどり着けない転職者のほとんどがSPIでお見送りになっています

リクルートSE社員・SE職の面接のコツ

SE社員に転職しやすい人の特徴でもご紹介したように、面接のコツもリクルートグループ全体の面接のコツと大きくは異なりません。

ここでは、SE社員ならではの面接のコツや注意点をご紹介します。

・なぜ希望エリアで働きたいのか明確にする

・なぜ顧客接点職で働きたいのか明確にする

・なぜ希望事業領域で働きたいのか明確にする

なぜ希望エリアで働きたいのか明確にする

まず前提として、リクルートは過去の経歴以上に人柄を重視しています。SE社員の場合は特に「なぜSE社員なのか」という動機づけを深掘りされることが多いです。

この過程で、成長意欲や論理的思考力があるかどうかが判断されます。

これらを踏まえて、まず答えられるように準備しておかなければならないのは「なぜ希望エリアで働きたいのか」というポイントです。

よく挙げられる理由としては「地元に貢献したいから」というものがあります。この場合、「なぜ地元に貢献したいのか」や「出身以外の都道府県エリアに配属になった場合どうするか」といった質問に対応する準備が必要です

この質問はほとんどの一次面接で聞かれるようなので、しっかり対策しておきましょう。

なぜ顧客接点職で働きたいのか明確にする

リクルートのSE社員は、顧客接点職しか募集がありません。また、GE職への登用がなければ、顧客接点以外の職種に異動することも原則ありません。

そのため、GE職以上に「なぜこの職種に応募し、今後も続けていくことができるのか」を確認されます。

特に営業や接客などの顧客接点のある職種を経験していない人は、ミスマッチの可能性もあるので、細かく質問されることが多いです。

転職者が見落としがちなのが、転職やGE職への登用がない限り顧客接点職を続けなければならないというポイントです。

この職種にどのような思いがあって応募したのかを説明するとともに、途中で飽きたりせず、一定の期間、この仕事を続けられることを説明することが必要です。

なぜ希望事業領域で働きたいのか明確にする

こちらもこれまでの質問と同様、転職者の価値観や、どのような考え方でその事業領域を希望するようになったのかを確認するために質問されます。

これに回答するコツは、誰もがこの理由で納得できるか?を自問することです。

これに必要なのはズバリ客観性です。具体的には、論理的に筋の通った動機があり、さらに原体験もセットで話せればベストです。

というのも、原体験の肝になるのはその体験をした時にあなたが感じたことです。

それがどのような内容であっても、感情が動いた体験をしたからそれに携わりたい、という動機は内発的なものなので、面接官が論理的に反論する余地がないからです。

これらのポイントを踏まえて、必須で対策しておきたい質問は以下の通りです。ぜひ参考にしてください!

対策しておきたい質問集:

– なぜ○○エリアで働きたいのですか?

– 地元に貢献したい理由はなんですか?

– 出身以外の都道府県に配属されたらどうしますか?

– 顧客接点職の経験はありますか?

– どうして顧客接点職を希望しているのですか?

– 退職するまで顧客接点職を続けていただくことになりますが、懸念はありますか?

– 弊社の顧客接点職にどのようなイメージを持っていますか?

– なぜ○○領域で働きたいのですか?

– これまでに○○領域のサービスを利用したことはありますか? どのような印象を持ちましたか?

リクルートSE社員・SE職の配属先

先述した通り、SE社員は地域限定の社員なので、エリア外の異動はありません。以下では、採用・配属されるエリアの詳細をご紹介しますね。

エリア名:北海道 都道府県:北海道

エリア名:東北 都道府県:青森・岩手・秋田・宮城・山形・福島

エリア名:北関東 都道府県:茨城・栃木・群馬

エリア名:南関東 都道府県:埼玉・千葉・東京・神奈川

エリア名:甲信越 都道府県:新潟・長野・山梨

エリア名:北陸 都道府県:石川・富山・福井

エリア名:東海 都道府県:愛知・静岡・岐阜・三重

エリア名:関西 都道府県:滋賀・奈良・和歌山・京都・大阪・兵庫

エリア名:中四国 都道府県:鳥取・島根・岡山・広島・山口・香川・徳島・愛媛・高知

エリア名:九州 都道府県:福岡・佐賀・長崎・大分・熊本・宮崎・鹿児島・沖縄

南関東エリアに配属されれば、東京から埼玉に異動する可能性はあっても、エリア外の茨城に転勤になる可能性はありません。

また、2023年11月現在、以下の事業領域に配属の可能性があります。

・新卒採用領域: リクナビ

・中途採用領域: リクナビNEXT

・HRエージェント領域: RECRUIT AGENT

・住宅領域: SUUMO

・結婚領域: ゼクシィ

・自動車領域: カーセンサー

・進学・教育領域: スタディサプリ

・旅行領域: じゃらん

・飲食領域: HOT PEPPERグルメ

・ビューティー領域: HOT PEPPER Beauty

・業務・経営支援領域: AirREGI

リクルートの多様な事業領域の中で、自分がどの領域に配属されるかを把握しておくことは重要です。

リクルートSE社員・SE職の年収

リクルートが公表しているSE社員の年収に関する詳細情報はありませんが、求人情報などによると年収400万円〜500万円からスタートすることが多いようです

これはリクルートの評価制度「ミッショングレード制」において、M3に相当する想定です。

リクルートのミッショングレード制は、基本給だけでなく賞与にも影響を与えます。

中途採用の場合、M2、M3、M4のいずれかからスタートするケースが一般的で、M3の場合は会社の業績や期待値に対する成果によって変動しますが、500万円強になることが多いようです。

ただし、前職での経験や配属される部署によっても年収は変動します。また、インセンティブと賞与は会社の業績に大きく左右されるため、さらに高い年収を得ることも可能です。

成果を出してミッショングレードが上がったり、半期の成果が認められて評価のランクが上がれば、さらに年収が増えることもあります

リクルートSE社員・SE職の福利厚生

SE社員も正社員なので、GE社員と同じ福利厚生を利用できます。ここでは特徴的な福利厚生をいくつかご紹介します。

・年間平均週休約3日

・STEP休暇

・テキスト補助制度

年間平均週休約3日

リクルートの年間休日はなんと145日で、これは完全週休二日制で祝日も休める場合の120日よりも25日多いです。

これは、リクルートには有給休暇の他に「フレキシブル休暇」として、さらに好きな時に休みを取れる制度があるためです。

平均で週2.8日が休日となるため、有給を全て消化すればかなり頻繁に休みが取れることになります。

その分、以前まで1日の労働時間が7.5時間だったのが8時間に変更されました。年間の労働時間は変わらず、休日だけが増えた形となります。

STEP休暇

上述した「フレキシブル休暇」とは別に、「STEP休暇」という制度もあります。これは、在籍3年ごとに1回、14日から28日の範囲で連続して取得できる休日です。

この期間を利用して、長期の旅行や留学に行く社員も多いようです。

アニバーサリー手当 

「アニバーサリー手当」という嬉しい制度もあります。これは、その年の4月1日時点で在籍1年以上の社員を対象に、年次有給休暇を連続4日以上利用すると5万円が支給される制度です

利用回数に制限はなく、1年度に1回、毎年度利用が可能です。

SE社員・SE職以外の働き方

これまで説明してきたように、SE社員・SE職はリクルートにおける雇用形態の一つです。

SE社員以外の雇用形態としては、主にGE社員・GE職と、KS社員・KS職があります。

・GE社員・GE職

・ KS社員・KS職

GE社員・GE職

GE社員・GE職は、General Employeeの略で、一般的には「総合職」と呼ばれています。

GE社員の特徴として、全国転勤があることや、応募時に職種が限定されない点が挙げられます。SE社員は顧客接点のある職種に限られますが、GE職はエンジニアなど、顧客接点のない職種にも応募が可能です

その分、年収が高く、幹部候補としての期待もされるため、転職難易度は高くなる傾向にあります。

KS社員・KS職

KS社員・KS職は、3年間の期間限定契約社員を指します。リクルートグループの統合前は、旧リクルートキャリアでCV職、旧リクルート住まいカンパニーでCD職と呼ばれていましたが、統合後はKS社員に統一されました。

SE社員とは異なり、KS社員は「3年間」という契約期間が設定されているのが特徴です。SE社員は契約社員ではなく、雇用期間に制限がありません。

KS社員の大きな特徴は、学歴や実績が不問である点です。そのため、第二新卒や既卒の応募が多く見られます。

配属先は飲食領域や美容領域が中心で、具体的にはホットペッパーグルメやホットペッパービューティーの営業を担当します。

「契約社員」という名称ですが、正社員とほぼ同じ待遇で、圧倒的な成長環境で働けるため、多くの転職希望者がKS社員としての転職も視野に入れています。

リクルートの正社員は転職難易度が高いため、経歴や学歴に自信がない方にはKS社員はおすすめの職種です

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