入社してすぐ辞めるのは実際どう?キャリアへの影響や理由の伝え方も解説!

入社してすぐ辞めたら、キャリアに影響するのか

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入社してすぐ辞めることの実態について、実際に入社してすぐ辞めた人の声と共に解説します。また、キャリアへの影響や理由の伝え方についても併せてご紹介します。

目次

そもそも入社してすぐ辞めることはできるの?

「入社してすぐ辞めることができるのか?」という疑問についてですが、結論から言うと、退職の意思を伝えてから2週間後には辞めることができます。

なぜなら、民法第627条には、雇用契約は退職の申し出から2週間後に終了させることができると記載されているからです。

とはいえ、現在の職場に対して大きな不満を抱えている人や、辞めなければいけない事情がある人はこのように思うかもしれません。

入社してすぐ辞めたい人:

2週間先じゃないと辞めることはできないの?

筆者:

結論として、2週間より前に辞めることは可能です。

ただし、会社との即日退職の合意ができている場合や、やむを得ない理由(心身の障害や病気、ご家族の介護、明らかな会社側の過失)がある場合に限りますね。

入社してすぐ辞めた場合、損害賠償金は発生するの?

基本的には、入社してすぐ辞めた場合でも損害賠償金は発生しません。

なぜなら、労働基準法第16条には、「使用者は、労働契約の不履行について違約金を定め、または損害賠償額を予定する契約をしてはならない」と明記されているからです。

しかし、2週間前に申し出ることなく突然辞める場合や、契約期間中に一方的な理由で辞める場合などは、損害賠償金を請求されることがあるので注意が必要です。

入社してすぐ辞める人の割合

厚生労働省が発表している「新規学卒者の離職状況」によると、令和2年に大学を卒業した学生の10.6%が1年以内に離職しています。

以下は令和2年に卒業した学生の年ごとの離職率を示したものです。

  • 4年制大学卒(1年目: 10.6% 2年目: 11.3% 3年目: 10.4%)
  • 短大卒(1年目: 16.3% 2年目: 13.5% 3年目: 12.8%)
  • 高卒(1年目: 15.1% 2年目: 11.7% 3年目: 10.2%)

これらのデータから、1年目の離職率が高い傾向が見られます。

入社前と入社後のギャップや人間関係のトラブルなど、様々な理由が考えられますが、入社してすぐ辞める人は一定数存在します。

新卒の中で約8人に1人が1年以内に離職しているのが現状です。

明確かつ合理的な理由があるなら、入社してすぐ辞めることも一つの選択肢として考えるのは悪くないかもしれませんね。

入社してすぐ辞める際の理由

入社してすぐ辞める理由は人それぞれですが、ここでは主な理由を3つ紹介します。

  • 職場での人間関係が合わない
  • 労働環境が悪い
  • 求人内容と実際の仕事内容が違う

職場での人間関係が合わない

主な退職理由の一つとして、職場の人間関係が合わないことが挙げられます。

いくら仕事内容が良く、自分の成長に繋がるような職場でも、上司や同僚との相性が悪いと居心地が悪くなり、ストレスが溜まってしまいます。

このような状況下で我慢して働き続けると、うつ病や統合失調症などの精神的な病気になる可能性もあります。

長く働くためにはストレスなく働けることが重要で、そのためには良好な人間関係が築けている必要があります。

転職先に求める条件として、会社の雰囲気が自分に合うか、カルチャーフィットしているかという点を優先的に考えましょう。

労働環境が悪い

残業が多すぎるパワハラが横行しているなどの労働環境が悪いことも退職理由の一つとして挙げられます。

残業が多すぎると、自由な時間が確保できず、体力的にも精神的にも辛くなってしまいます。

また、パワハラが横行しているような職場では快適に働くことができず、ストレスが溜まっていきます。

社内の労働環境が悪いというのは、自分ではどうしようもできない部分であり、ストレスの溜まる大きな要因となります。

労働環境の悪さが心身に影響を及ぼしている場合は、早めに転職活動を始めることをおすすめします。

求人内容と実際の仕事内容が違う

3つ目の主な退職理由として、求人内容と実際の仕事内容が違うことが挙げられます。

残業はないと聞いていたが実際は毎日残業があったり事務職としての採用だったのに配属されたのが営業職だったりと、求人内容と実際の仕事内容に相違があると会社に対して不信感を抱いてしまいます。

求人内容と仕事内容の相違は、会社側の勘違いの場合も考えられます。

一度上司に相談してみて、それでも状況が改善されない場合は転職を検討することをおすすめします。

入社してすぐ辞めた人の体験談

Yahoo!知恵袋によると、入社してすぐ辞めたことに対して前向きな意見が多く見られました。

特に、入社してすぐ辞めた後の転職先で悩みや不満が解消されたという趣旨の声が多かったです。

それでは、実際に入社してすぐ辞めた人の口コミを紹介していきます。

評判・口コミ

30代・男性

月給30万円という約束で入社しましたが、実際は20万円でした。

入社してすぐ辞めることは必ずしも悪いことではなく、明確かつ合理的な退職理由があればむしろ賢明な判断とも言えます。

入社してまだ日が浅いけど現職に対して退職したいと思うほどの不満がある人は、まずは転職エージェントを利用して相談してみることをおすすめします。

転職エージェントは、個別の状況に合わせて「辞めるべきかどうか」などの相談にも乗ってくれます。辞めると決めた場合、そのまま適した求人も探してくれますよ。

転職エージェントによって受けられるサポートの質や相性の良さが異なるため、自分に合う転職エージェントを見つけるためにもまずは2〜3社に登録してみましょう。

入社してすぐ辞めることがキャリアに与える影響

状況によりますが、退職理由が明確かつ合理的であれば、入社してすぐ辞めることがキャリアに与える影響は少ないです。

状況によるというのは、新卒・第二新卒の場合、中途採用の場合、試用期間中の場合で入社してすぐ辞めることがキャリアに与える影響が異なるということです。

それでは、それぞれの場合で入社してすぐ辞めることがどんな影響を与えるのか紹介していきます。

  • 新卒・第二新卒の場合
  • 中途採用の場合
  • 試用期間中の場合

新卒・第二新卒の場合

新卒・第二新卒の場合は、入社してすぐ辞めることが今後のキャリアに与える影響は比較的少ないと言えます。

なぜなら、新卒・第二新卒は経験よりも若さやポテンシャルを評価されるので、入社してすぐ辞めても転職活動で挽回しやすいからです。

とはいえ、退職理由が明確でなく何度も転職を繰り返していると、「忍耐力がない」「飽き性」という印象を与えてしまうので要注意です。

転職活動において、新卒、第二新卒の場合はこれまでの経験がどうこうよりも将来性を見込まれて採用されることがほとんどです。

退職理由を明確にした上で、自分が今後どのようなキャリアプランを歩んでいきたいか・入社後どのように活躍していくかということをしっかりと言語化しておくと良いですね。

中途採用の場合

中途採用の場合、入社してすぐ辞めることがキャリアに与える影響は転職回数によります。

転職回数が1、2回であればさほど影響はなく、3回以上になると転職活動を行う上で不利になります。

中途採用となると、経験・スキルがものを言います。

入社してすぐ辞めて転職を何度も繰り返していると十分な経験・スキルが得られず、採用担当者から評価されづらくなります。

転職回数が多くなってしまった場合は、「自分の望むキャリアに向けてのステップアップのため」「求人票と実際の仕事内容が違ったため」など明確かつ納得感のある説明ができると良いです。

中途採用の場合、短期間で離職しているうえに転職回数が多いということは、採用担当者にマイナスなイメージを与えます。

そのため、自身のキャリアアップと絡めた前向きな退職理由を説明できると良いでしょう。

試用期間中の場合

試用期間中の場合、入社してすぐ辞めると、今後のキャリア形成にとって不利になることが多いです。

というのも、試用期間中に退職すると在籍期間が非常に短くなるため、採用担当者に「またすぐ辞めてしまうのでは」と思われてしまう可能性があるからです。

やむを得ない理由であれば仕方ありませんが、基本的には印象が良くありません。

中途採用と同様に、採用担当者が納得できるような説明が必要です。

やむを得ない場合を除いて、試用期間中の退職はおすすめしません。

試用期間中に辞めると、非常に短期間での退職となるため、よほど明確な理由がない限り採用担当者にとっては大きな不安材料となります。

入社してすぐ辞めるべきかどうかの判断基準

ここでは、入社してすぐ辞めるべきかどうかの判断基準を3つ紹介します。

自分の抱えている悩みや不満が入社してすぐ辞める理由になるのか疑問に思う方は、ぜひ参考にしてみてください。

  • 転職することで今の悩みを解決できるか
  • 心身に支障をきたしていないか
  • 自身の今後のキャリアにとってプラスになるか

転職することで今の悩みを解決できるか

今の職場を辞めて転職することで、現在抱えている悩みが解決できるのかどうかを検討してみましょう。

現在抱えている悩みが転職することで解決する、転職すること以外では解決が難しいという状況であれば、今の職場を辞めて転職するのが賢明です。

しかし、自分の行動次第ではまだ改善の余地がある、時間が解決してくれるといった状況であれば、一度辞めることを考え直した方が良いでしょう。

自分が全く改善の努力もしていないのに会社のせいにして辞めてしまうと、次の転職先でもどこか不満が生まれたら辞めるという思考に陥ってしまう辞め癖がついてしまいます。

あくまで退職は最終手段であるという認識を持っておきましょう。

入社してすぐ辞めることは自身のキャリアに傷をつける可能性があるため、まずは自分の行動によって改善できるかどうか試してみることが大切です。

自分が行動しても会社側がアクションを起こしてくれない、もしくはそもそも行動を起こしづらい環境である場合は転職を検討することをおすすめします。

心身に支障をきたしていないか

今の職場での悩みやストレスが、心身に影響を与えていないか考えてみましょう。

もし、仕事上の悩みやストレスが心身に支障をきたしている場合は、入社してすぐでも退職することを検討すべきです。

心身に負担をかけながら無理して働き続けると、将来的に日常生活にも悪影響を及ぼす可能性があります。

心身の健康を第一に考え、入社してすぐであっても退職・転職を視野に入れましょう。

健康を損なうまで無理して働く必要はありません。

日常生活に支障をきたす前に転職することをおすすめします。

自身の今後のキャリアにとってプラスになるか

入社後すぐに辞めて転職することが、自身のキャリアアップに繋がるかどうか考えてみましょう。

現状に不満を感じていても、それが後々自分のキャリアにとってプラスになると考えるのであれば、一度辞めることを考え直した方が良いでしょう。

しかし、自分の歩みたいキャリアが明確に決まっていて、今の職場で働くことが自身の成長や理想のキャリアへのステップアップに繋がらないと感じるのであれば、入社後すぐにでも辞めて転職することを検討すべきです。

自身のキャリアプランにとって、今の仕事を続けるメリットがあるかどうかという観点は非常に重要です。

今の職場で自分の理想のキャリアに必要なスキルが身につけられるのであれば、辞めた後で後悔する可能性もあります。

一度立ち止まって、どのようなキャリアを歩みたいのかをしっかり考えましょう。

入社してすぐ辞める際の伝え方のポイント

入社してすぐ辞めるとなると、会社への伝え方に困るという人もいるでしょう。

入社してすぐ辞めたい人
:入社してすぐだから、会社に辞めることを伝えづらい… どのように伝えたらいいの?

ここでは、入社してすぐ辞める際の伝え方のポイントを3つお伝えします。

  • まず直属の上司に退職の旨を伝える
  • 退職理由は正直に話す
  • 会社側に問題があったという趣旨の発言は避ける

まず直属の上司に退職の旨を伝える

まずは直属の上司に退職の意向を伝えてから、その後正式に会社に退職の旨を伝えるのが良いでしょう。

ここで上司に相談せずに、いきなり会社の上層部に退職を申し出てしまうと、業務上迷惑をかけることになります。

上司は部下が突然辞めることを見越してプロジェクトを組んだり、管理しているわけではないので、何の前触れもなく部下がいなくなると業務に支障が出てしまいます。

直属の上司→会社の上層部という順序を守り、正式に退職日が確定したら2週間前までに退職届を提出しましょう。

上司に何も伝えずにいきなり辞めるのは、業務上の迷惑に加えて失礼に当たります。お互いが納得した上で退職できるよう、まずは上司に相談しましょう。

退職理由は正直に話す

退職理由は嘘をつかず、正直に話すことが大切です。

嘘をつくと、退職理由について会社側から詳しく聞かれた際に辻褄が合わなくなったり、それによって明確な退職理由がないと思われて引き止められる可能性があります。

スムーズに退職するためにも、退職理由ははっきりと正直に話しましょう。

伝えづらいような理由でも、正直に話すことが大切です。

正直に話した方が本当の気持ちが伝わり、会社側も納得した上で退職が円滑に進みます。

会社側に問題があったという趣旨の発言はしない

パワハラが横行している、求人内容と実際の仕事内容が違うなど明らかに会社側に落ち度がある場合以外は、会社側に問題があったという趣旨の発言は控えましょう。

退職理由は正直に話すべきですが、会社に対して攻撃的な発言や、何もかも会社側に責任があるという趣旨の発言をすると、角が立ち、トラブルになる可能性があります。

自分が疲弊しないためにも、会社を尊重した理由の伝え方を心がけましょう。

最後の最後でトラブルになってしまうと双方にとってマイナスでしかありません。円満に退職するためにも、会社に対して攻撃的な発言は控えるべきです。

入社してすぐ辞める場合に転職を成功させる方法

入社してすぐに辞めることを考えている場合、次の転職先では長く働ける(自分に合った)職種や会社を選ぶことが重要です。

そのためには、以下のポイントを押さえる必要があります。

  • 現職での不満・不安を言語化する
  • 自分の転職活動の軸を明確にする
  • 自分自身のニーズに合った求人を見つける

これらのポイントを押さえて転職を進めるために、転職エージェントを活用することをおすすめします。

その理由は主に以下の3つです。

  • 現職での不安・不満を相談でき、転職支援のプロかつ俯瞰的な視点からアドバイスをもらえる
  • 自分の転職活動における軸を明確にできる
  • より転職者自身のニーズに合った求人を紹介してもらえる

現職での不安・不満を相談でき、転職支援のプロかつ俯瞰的な視点からアドバイスをもらえる

転職エージェントに現職での不安や不満を相談することで、転職支援のプロかつ俯瞰的な視点からアドバイスをもらうことができます。

たとえ今の職場に大きな不満があって辞めたいと思っていても、その不満が解決可能なものである場合もあります。

転職は現状の悩みを解決する手段の一つですが、他に改善方法がないかを含めて転職エージェントからアドバイスをもらうことで、最善の選択が取れるでしょう。

自分の転職活動における軸を明確にできる

転職エージェントを利用することで、自分の転職活動における軸を明確にすることができます。

次の転職先でも入社してすぐ辞めることがないように、転職先の企業に求める条件、つまり自分の転職活動の軸を明確にする必要があります。

しかし、これを一人で行うのは難しいこともあります。

そこで、転職エージェントのサポートを受けながら自己分析を行うことで、自分の中の転職活動の軸を明確にし、同じ過ちを繰り返さないようにすることができます。

より転職者自身のニーズに合った求人を紹介してもらえる

転職エージェントを利用すると、転職者のニーズに合った求人を紹介してもらえます。

転職エージェントは面談や自己分析を通じて、転職者の転職活動における軸や優先事項を理解し、そのニーズを汲み取ってくれます。

さらに、転職エージェントは非公開求人も取り扱っているため、転職者が自分で探すよりも多くの選択肢に出会うことができます。

企業が採用の際に重視するのは、採用者が会社に定着して活躍できるかどうかです。特に、入社してすぐ辞めた後の転職活動では、入社後の会社への定着や活躍について納得感のある説明が求められます。

転職エージェントを利用すれば、会社への定着や活躍に関する伝え方も含めた選考対策を徹底的にサポートしてくれます。

また、キャリアアドバイザーとの相性は転職活動の成功に大きく影響します。相性の良いキャリアアドバイザーと出会うためにも、複数の転職エージェントに登録することをおすすめします。

入社してすぐ辞めた後の転職を成功させるために、まずは転職エージェントに複数登録してみましょう。

入社してすぐ辞めることについてのQ&A

最後に、入社してすぐ辞めることについてよくある質問に回答します。

  • 入社して3日で辞めることはできる?
  • 転職活動はいつ始めればいい?
  • 体調不良でも辞めることはできる?
  • 入社してすぐ辞めても社会保険料は発生する?

入社して3日で辞めることはできる?

質問者A:

入社して3日でも辞めることはできますか?

筆者:

結論から言うと、入社して3日でも辞めることは可能です。

基本的には、退職の申し出から2週間後に辞めることができるとされていますが、会社との即日退職の合意ができている場合や、やむを得ない理由がある場合は、すぐに辞めることができます。

転職活動はいつ始めればいい?

質問者B:

転職活動はいつ始めればいいですか?

筆者:

転職活動は在職中に始めることをおすすめします。一般的に、転職活動には約3ヶ月の期間がかかると言われています。もし転職先が決まっていない状態で退職すると、その期間収入が途絶えてしまうリスクがあります。

体調不良でも辞めることはできる?

質問者C:

体調不良でも辞めることはできますか?

筆者:

先ほどの[入社してすぐ辞めるべきかどうかの判断基準]でも述べたように、日常生活に支障をきたすほどの体調不良であれば、正当な退職理由になります。

ただし、本当は体調不良でないのにその理由を偽るのは避けた方が良いでしょう。嘘が発覚し、明確な理由がないと判断されると引き止められて退職が難しくなる可能性があります。

入社してすぐ辞めても社会保険料は発生する?

質問者D:

入社してすぐ辞めても社会保険料は発生しますか?

筆者:

はい、入社してすぐ辞めた場合でも社会保険料は発生します。社会保険料は、入社した月と同じ月に退職した場合でも1ヶ月分の保険料が発生することになっているためです。

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